研究課題/領域番号 |
11670705
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
松村 潔 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (70285469)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | レプチン / ニューロペプチドY / 血圧調節 / 中枢神経系 / 交感神経系 / 血糖 |
研究概要 |
摂食調節において、レプチンとニューロペプチドYは相互に作用することが知られているが、中枢性心血管相互作用に関する報告はない。本研究では、ニューロペプチドYの中枢性心血管作用を明らかにするとともに、レプチンとの相互作用を検討した。実験には、あらかじめ右側脳室にカニューラを留置し、左腎交感神経に双極電極を装着した無麻酔家兎を用いた。1nmolニューロペプチドY側脳室内投与により、血圧は低下し、腎交感神経活性は抑制された。しかし、ニューロペプチドY投与10分前にレプチン3nmolを側脳室内前投与すると、これら血圧と腎交感神経活性の反応は消失した。一方、側脳室内投与と同用量のニューロペプチドY(1nmol)を静脈内投与しても血圧、心拍数、腎交感神経活性に変化を認めず、側脳室内投与したニューロペプチドYは、末梢に漏出して作用したのではなく、中枢神経系で作用していると考えられた。次に、人工髄液(300μl/hr)あるいはニューロペプチドY(1nmol/hr)を側脳室内持続投与して、動脈圧受容体反射機能を検討した。動脈圧受容体反射機能は、フェニレフリンあるいはニトロプルシドナトリウムを静脈内投与し、血圧を上昇あるいは下降させたときの心拍数および腎交感神経活性をS字状曲線に回帰して評価した。ニューロペプチドYの側脳室内持続投与により、心拍数および腎交感神経活性で評価した最大動脈圧受容体反射感受性は有意に減弱した。以上の結果から、中枢性ニューロペプチドYは交感神経活性と動脈圧受容体反射機能の調節に関与していると考えられた。また、側脳室内投与ニューロペプチドYによる降圧反応には、レプチンが関与していると考えられた。
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