研究課題/領域番号 |
11670708
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
片桐 敬 昭和大学, 医学部, 教授 (90102293)
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研究分担者 |
鈴木 洋 昭和大学, 医学部, 助手 (90266106)
下司 映一 昭和大学, 医学部, 助教授 (50192050)
木庭 新治 昭和大学, 医学部, 助手 (20276546)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ステント / 再狭窄 / 血管平滑筋細胞 / 血管内皮細胞 / 冠動脈インターベンション / Rho kinase / VEGF / PKC |
研究概要 |
1.血管平滑筋細胞(VSMC)の増殖が冠動脈インターベンション後の内膜肥厚の原因と考えられている。ブタ冠動脈をバルーン傷害2週後にステントを同部位に留置した。傷害部を経時的に観察し、ブロテインキナーゼC(PKC)の発現を検討した。光顕観察では3日目より新生内膜増殖、7日目より内腔狭小化が認められた。ステント周囲にマクロファージの浸潤が認められた。PKC免疫陽性反応は増殖部に一致して認められた。ステント植え込み後のVSMC増殖にもPKCが関与していると考えられた。 2.vascular endothelial growth factor(VEGF)は新生内膜増殖を引き起こす可能性が指摘されている。ブタ冠動脈をバルーン傷害2週後にステントを同部位に留置し、経時的にVEGF、flt-1発現を検討した。VEGF、flt-1免疫陽性反応は7日、14日新生内膜増殖部に一致して認められた。28日では、ステント周囲のマクロファージ浸潤部位にも強い免疫陽性反応を認めた。14日、28日の新生内皮細胞にもVEGF、flt-1免疫陽性反応を認めた。VEGFは血管内皮細胞新生作用だけでなく、VSMCの増殖にflt-1を介して作用していると考えられた。 3.再狭窄の主な原因であるVSMCの増殖に、ローキナーゼ(RhoK)の活性化が関与している可能性が報告されている。ブタ冠動脈にバルーン傷害を加え、2週後にdrug deliveryカテーテルよりY27632を注入し、4週間後に屠殺しRhoKの発現を検討した。血管内超音波では、Y27632投与群では、新生内膜増殖は抑制され血管内腔は広く保たれていた。光顕免疫組織化学では、Y27632投与群ではRhoKの発現は減弱していた。RhoK阻害薬は、バルーン傷害後の新生内膜に発現するRhoKを抑制することにより、再狭窄を抑制する可能性がある。
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