研究課題/領域番号 |
11670720
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
岩崎 忠昭 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90068437)
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研究分担者 |
立石 順 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60163490)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | α2-アドレナリン受容体 / 細動脈収縮 / 百日咳毒素感受性(抑制性)G蛋白質 / アデニル酸シクラーゼ / 環状AMP / ATP感受性カリウムチャンネル / SQ22536 / NKH477 / SQ 22536 / NKH 477 / アデニールサイクラーゼ |
研究概要 |
ラット精巣挙筋細動脈を用いin vitroで、百日咳毒素感受性(抑制性)G蛋白質(G_<PTX>)とATP感受性カリウムチャンネル(K_<ATP>)との間の情報伝達機序を明らかにするため、以下の検討を行った。麻酔下10週齢WKYラットの右精巣挙筋を摘出し、精巣挙筋中心を走行する内径約100μmの細動脈を用い無傷かつ迅速に長さ約2mmを取り出した。摘出細動脈両端より内圧が調節可能なガラスピペットを挿入固定、漕内に懸下し、細動脈径の応答を観察した。前処置をしない場合とアデニールサイクラーゼ阻害薬SQ22,536(1μM:SQ)で細動脈収縮を惹起させ、ニトロプルシッド(1μM:NP)で細動脈径のみSQ使用前に回復させた場合でα2-アドレナリン受容体刺激薬UK-14,304(UK)(10nM〜10μM)とATP感受性カリウムチャンネル拮抗薬glibenclamide(GLB)(10nM〜10μM)の濃度反応曲線を比較した。SQでアデニル酸シクラーゼを阻害しても、GLBによる細動脈収縮は影響されなかった。しかしUKによる細動脈収縮は、SQ22,536でアデニル酸シクラーゼを阻害した後は認められなくなった。また細動脈をアデニル酸シクラーゼ刺激薬NKH477(0.1μM:NKH)で拡張させた場合とNPで拡張させた場合のUKとGLBの濃度反応曲線を比較した。NKHでアデニル酸シクラーゼを刺激しても、GLBによる細動脈収縮は影響されなかったが、UKによる細動脈収縮は認められなかった。本検討の結果よりα2-アドレナリン受容体刺激により細動脈が収縮する場合には、G_<PTX>とK_<ATP>間の情報伝達にはアデニル酸シクラーゼ活性の減少による細胞内ATP濃度上昇が関与していることが示唆された。
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