研究課題/領域番号 |
11670723
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
松岡 秀洋 久留米大学, 医学部, 講師 (80248393)
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研究分担者 |
宮崎 洋 久留米大学, 医学部, 助手 (80279174)
加藤 誠也 久留米大学, 医学部, 助教授 (60268844)
池田 久雄 久留米大学, 医学部, 助教授 (50168134)
碓井 倫明 久留米大学, 医学部, 助手 (50279163)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 一酸化窒素 / 血管内皮 / ビオプテリン / 動脈硬化 / 喫煙 / 危険因子 / 血小板 / 葉酸 |
研究概要 |
テトラハイドロバイオプテリン(BH4)は一酸化窒素(NO)合成酵素のcofactorである。その生物学的活性低下はNO合成酵素の電子伝達のuncouplingをもたらし、NO産生低下のみならずスーパーオキサイド産生を増加させることで、血管内皮傷害を惹起する。我々は、内皮由来NOの生物学的活性低下がみられる喫煙者において、BH4を経口投与したことろ内皮由来NO活性が回復し血管内皮機能が有意に改善することを発見した。加えて、BH4投与により急性冠症候群モデルにおける血小板由来NO産生低下が改善しこれに活性酸素種産生抑制を伴っていたことを報告した。これらの我々の一連の報告はBH4が種々の病態で内皮型NO合成酵素のuncouplingを防止する内皮傷害治療薬である可能性を示唆する。しかしながら、BH4は非常に高価であり入手困難性がその臨床応用の妨げとなっていることから、現在、BH4の生体内活性を回復させるとされる葉酸の効果を内皮機能の低下した病態で検討するプロジェクトが展開中である。その第一報として高ホモシステイン血症における葉酸の内皮機能最善作用にBH4の活性改善が関与していることを発見している。
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