研究課題/領域番号 |
11670736
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
松原 洋一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00209602)
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研究分担者 |
鈴木 洋一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80216457)
呉 繁夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (10205221)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | フェニルケトン尿症 / 遺伝子治療 / アデノウイルスベクター / 胎児治療 / モデル動物 / キメラオリゴヌクレオチド |
研究概要 |
本研究では、先天性肝酵素欠損症に対する遺伝子治療法の研究を目的として、フェニルケトン尿症のモデルマウスを対象とした遺伝子治療の基礎的検討を行った。当初の研究計画のうち、DNA/RNAキメラオリゴヌクレオチドによる標的遺伝子の塩基置換の検討では、相同組換えを検出することはできなかった。今後、オリゴヌクレオチドのデザインや遺伝子導入法をさらに検討する余地はあるものの、一部の研究者から報告されている成功例の評価については、再検討する余地があるのではないかと考えられた。 一方、組換えアデノウイルスを用いた研究では、以下のような成果を得ることができた:1)TaqMan-PCR法を用いた組換えアデノウイルスの組織内定量法の確立、2)補酵素テトラヒドロビオプテリンの薬理学的用量投与による遺伝子治療効果増強の発見、3)宿主免疫反応が、アデノウイルスに対してだけではなく外来遺伝子に対しても極めて強く惹起されていることの証明、4)胎児治療における母体内胎仔への効率的な遺伝子導入ルートの検討。これらの研究成果は、今後の先天性肝酵素欠損症に対する遺伝子治療に向けて貴重な知見であるとともに、TaqMan-PCR法を用いた組換えアデノウイルスの定量法や胎児への遺伝子導入法の確立は、遺伝子治療全般において臨床的有用性が高いものと考えられる。
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