研究課題/領域番号 |
11670741
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
五十嵐 隆 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (70151256)
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研究分担者 |
稲冨 淳 杏林大学, 医学部・薬理学, 助手 (00311960)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | Na^+ / HCO^3^- cotransporter / SLC4A4 / 近位尿細管性アシドーシス / 低身長 / 緑内障 / ミスセンス変異 / ナンセンス変異 / HCO3^- cotransporter / SLC4AC / 白内障 / 帯状角膜変性症 |
研究概要 |
私共は緑内障、白内障、帯状角膜変性症を伴う純型永続性近位尿細管性アシドーシス(pRTA)が腎型Na^+/HCO3^- cotransporter(kNBC)遺伝子の異常(R298S、R510S)によることを昨年度に明らかにした。本年度は緑内障のみを呈する純型永続性pRTA患者のkNBC遺伝子に新たな異常を認めた。患者は低身長(-5.6SD)、緑内障、代謝性アシドーシス(pH7.200,HCO3^- 9.4mM/L)、低K血症(3.4mEq/L)、尿酸性化可(pH4.500)、アルカリ投与下のFEHCO3^- 40.4%の12歳女児。両親は健康で低身長を認めない。患者の末梢血リンパ球よりcDNA libraryを作成後、kNBCに固有のprimersにてkNBC cDNAを合成しDNA sequenceを行った。その結果、kNBC cDNAの234番目の塩基CがTに変異するホモ変異が認められた。kNBC遺伝子にも同じ変異が認められた。同変異は両親由来であり、78名のcontrolには見られなかった。同変異はcodon 29のGlutamineをstop codonに変えるnonsense変異(Q29X)で、変異kNBC蛋白は3'側の1007個のアミノ酸を失ったtruncated proteinとなり機能が著しく障害されることが予想された。一方、kNBCは膵型NBC(pNBC)のintron 3の3'部に由来する41個の固有のアミノ酸を持ち、5'部の994個のアミノ酸はkNBC、pNBCの両方に共通する。Q29XはpNBC遺伝子にとってはintron 3の内部に位置する変異のため、pNBC蛋白には影響を与えないと推定された。kNBCの機能を低下させるがpNBCの機能に影響を与えない変異は白内障、帯状角膜変性症の原因にはならないことが推定された。
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