研究課題/領域番号 |
11670764
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
上田 一博 広島大学, 医学部, 教授 (30112189)
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研究分担者 |
西村 真一郎 広島大学, 医学部・附属病院, 講師 (00228222)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 乳児白血病 / 11q23異常 / MLL遺伝子再構成 / FISH法 / MLL遺伝子 |
研究概要 |
本研究では、FISH法を用いて乳児白血病においてMLL遺伝子以外の新たな11q23領域の白血病関連遺伝子を検索することを目的とした。乳児白血病共同研究ではALL61例が登録され、染色体分析で11q23領域の異常を認めたのは34例で、t(4;11)23例、t(11;19)4例、t(9;11)3例、その他4例)であった。サザン法では68%でMLL遺伝子の変異を検出し、特に6ヶ月未満では83%と高率であった。しかし、inv(11)(p13q23)の1症例を除くと、11q23異常の症例はサザン法でもMLL遺伝子の変異を認めた。一方、AML31例の解析では、FAB分類M4/5の21例中11例で11q23領域の異常を認め、全例が均衡転座であった。サザン法では11q23領域の転座全症例を含んだ12例でMLL遺伝子の再構成が検出された。M4/5以外の10例では、11q23異常の症例はなく、正常核型の1例でMLL遺伝子の再構成が見られた。結果としてサザン法でMLL遺伝子再構成のない11q23異常の症例は、ALLのinv(11)(p13q23)のみであった。この症例についてMLL遺伝子を含むCD3YACをプローブとしてFISH法を行ったが、CD3YACプローブのシグナルはスプリットしていた。そこで制限酵素を変更したサザン法を施行したところ、通常のBamHI/HindIII消化では再構成が認められないが、EcoRI消化では再構成が認められた。そのため、この症例においてもMLL遺伝子が再構成していることが明らかとなった。即ち、乳児白血病症例では染色体核型とMLL遺伝子変異は密接に相関していると思われた。次に、正常核型と報告されMLL遺伝子の再構成が認められた3例を対象として、dual color FISH法(江口ら)による検討と行ったところ、2例でmasked t(4;11)が、1例でmasked t(10;11)が認められた。以上から乳児白血病では、染色体核型が一見正常でも分子生物学的手法によりMLL遺伝子の再構成を確認する必要があり、masked MLL遺伝子再構成の検出にはdual color FISH法が有用と考えられた。
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