研究課題/領域番号 |
11670787
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
篠原 治 東海大学, 医学部, 助教授 (40129466)
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研究分担者 |
加藤 俊一 東海大学, 総合医学研究所, 教授 (70096212)
久保田 千鳥 東海大学, 医学部, 講師 (80189860)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 骨髄移植 / 成長 / 成長ホルモン / 性腺 / 性腺刺激ホルモン / 性腺機能不全 / 甲状腺 / 負荷試験 / インスリン負荷試験 / 甲状腺ホルモン / 甲状腺機能低下症 / 小児 / 成長障害 / 二次性微 / ゴナドトロピン / 月経 |
研究概要 |
造血幹細胞移植は骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植などを含み、白血病などの腫瘍性疾患や再生不良性貧血、先天性代謝異常症などの非腫瘍性疾患の治療法として確立されてきた。移植後の長期生存者の増加に伴い、成長や内分泌系に及ぼす長期的な影響が問題となってきた。本研究では東海大学病院における移植患者の内分泌機能を前方視的に検討した。 1.成長に関しては、最終身長に達した患者の検討において、移植後の成長障害が高率であること、移植時年齢が若いほど影響が大きいことが明らかになった。成長障害を来たした症例ではほとんどが成長ホルモン(GH)分泌能は正常であった。 2.繰り返し施行したインスリン負荷における検討で、GH分泌不全の頻度は低く、成長障害の主因とはならないことが明らかとなった。また、インスリン負荷におけるGH頂値10ng/ml未満はGH分泌不全の指標にならないことが明らかになった。 3.性腺機能に関しては、年少時に移植を受けた場合、10歳前後から性腺機能不全(高ゴナドトロピン血症)が明らかになった。女児が男児より影響が大きいが、初経は約2/3に発来した。移植時年齢が若い方が初経発来率が高かった。男児でのテストステロン産生能は比較的保たれる。挙児を得た症例がある。 4.甲状腺機能については、移植直後に一時的にeuthyroid sickの状態になるが、1年後には回復し、ほぼ正常値を維持していた。移植数年後に甲状腺機能低下症を来たした症例もあった。 以上より、骨髄移植後の内分泌機能は直後のみでなく長期的にフォローする必要があると考えられた。
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