研究課題/領域番号 |
11670790
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
大橋 十也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60160595)
|
研究分担者 |
岩澤 京子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (10301524)
井田 博幸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90167255)
衛藤 義勝 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50056909)
小林 博司 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90266619)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 遺伝子治療 / アデノ随伴ウイルス / MPSVII / Sly病 / MPS VII |
研究概要 |
平成11年度はMPS VIIで欠損するbeta-glucuronidaseを発現する組換えウイルスを作成した。作成のシステムは米国Genzyme社より供与を受けた。本ウイルスはin vitroで約60%のMPS VIIモデルマウスより培養した線維芽細胞に感染した。次のステップとして本ウイルスをMPS VIIのモデルマウスの筋肉内に投与した。投与2週後、4週後にマウスより採血を行い血清中のbeta-glucuronidase活性を測定した。また注射部位の筋肉の活性もあわせて測定した。筋肉での活性は正常以上に上昇しており血清中も正常の20%程度に上昇していた。しかしながら肝臓、脾臓での酵素活性の上昇は軽微であり、また脳での活性の上昇は認められなかった。肝臓、脾臓では病理学的には蓄積物質の量は変化は認められなかったが、高速液体クロマトグラフィーによりムコ多糖を定量したところ統計学的には減少が認められた。しかし正常と比較すると、依然多くの蓄積物質が認められた。これは病理学的な所見と一致する。この原因はやはり筋肉におけるbeta-glucuronidaseの活性をより上昇させる必要があることが示唆された。現在、より高力価のウイルスを作成すべく研究を進めている。
|