研究課題/領域番号 |
11670791
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
所 敏治 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40112841)
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研究分担者 |
井田 博幸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90167255)
大橋 十也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60160595)
大野 典也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (60147288)
衛藤 義勝 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50056909)
大野 京子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (10301524)
小林 博司 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90266619)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | Nieman-Pick病type C / β-galactosidase / レトロウイルス / サイトカイン / アデノウイルスベクター / Niemann-Pick病type C / Nieman-Pick病typeC |
研究概要 |
Neural Progenitor(NP)によるNiemann-Pick病type C(NPC)モデルマウスの中枢神経障害に対する治療法開発の試み:生後3ヶ月の12匹のNPDtypeCマウスの左側脳室内及び脳実質内にLacZ遺伝子導入NPを31G針にて注入し、beta-galactosidase活性を組織学的に検討した。注入側及び対側脳室周囲を中心として酵素活性を認めNPの組織への浸潤を10例で確認したが、全脳homogenizeでの有意な酵素活性の上昇を認めなかった。その為NPCの脳内コレステロール代謝異常を改善する為には、疎水性と考えられるコレステロール転送蛋白の活性を十分上げる必要があり、種々のpromoterをNPC geneに導入し活性の高いベクターを開発中であり、同時にNPの胎児期モデルマウス脳内注入も検討中である。 2)Progect 2 サイトカイン処理による脳内LacZ標職アデノウイルス導入の試み:マウスの内頸動脈より20%マンニトール注入しBlood Brain Barrierを一時的に破壊し種々の濃度でIL-1,TNF-alfaを負荷し、アデノウイルスの脳内移行を組織学的に検討した。高濃度のサイトカイン負荷によりアデノウイルスが若干脳内に移行したが、サイトカインの副作用によると思われる痙撃発作が生じた。サイトカインの投与方法の改善とより高率良いウイルスベクター開発が必要と考えられた。 3)Project 3 胎児NPCマウスのアデノウイルスベクターによる中枢神経障害にに対する治療法の検討:在胎12-15日令マウス胎児の羊膜静脈よりLacZ標識アデノウイルスを注入し、胎児各組織へのウイルス移行を検討した。在胎12-15日令マウス胎児のすべての肝臓に組織学的にLacZ活性を認めたが、脳へのウイルス取込みは認められなかった。なお共同実験者の"胎児羊水内アデノウイルスの注入実験"では在胎数日令マウス胎児の脳内にウイルスの侵入によると思われる組織学的活性を脳組織内に認めた。現在ウイルスの投与時期、投与方法等を検討中である。
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