研究課題/領域番号 |
11670792
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
五味淵 一三 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50205621)
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研究分担者 |
岩澤 京子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (10301524)
大橋 十也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60160595)
衛藤 義勝 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50056909)
小林 博司 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90266619)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 遺伝子治療 / ミクログリア / Twitcherマウス / アデノウイルスベクター / Twitcher マウス |
研究概要 |
先天性代謝異常症、特にライソゾーム病においては治療抵抗性の神経症状を呈する頻度が高いことが知られている。また、尿素サイクルの代謝異常症も中枢神経症状を伴うことが多い。これら疾患の遺伝子解析による病態の解明並びに遺伝子治療や細胞治療などの根本療法の確立は今後の臨床医学の重要な課題である。これらの問題を解決するため我々は日本人高オルニチン血症-高アンモニア血症-ホモシトルリン尿症(H-H-H症候群)の患者の遺伝子解析を行うとともにムコ多糖体蓄積症の動物モデルを用いてマクロファージを用いた遺伝子治療が中枢神経病変に効果があるかどうかを検討した。 H-H-H症候群はオルニチンのミトコンドリアへの輸送蛋白をコードするORNT1遺伝子の異常であることが最近明らかにされた。我々は共同研究により日本人H-H-H症候群患者においてG27E、insAAC、R179Xの三つの従来報告のない遺伝子変異を同定した。遺伝子治療に関してはFACS法を用いてマウスよりマクロファージを分離しこれを標的細胞とし中枢神経障害に対する効果を生化学的及び病理学的効果をムコ多糖体蓄積症の動物モデルであるSly病マウスにおいて検討した。その結果、マクロファージは中枢神経に対する遺伝子治療の良い標的細胞であることが明らかとなった。
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