研究課題/領域番号 |
11670806
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 北里大学 (2001) (社)北里研究所 (1999-2000) |
研究代表者 |
中山 哲夫 北里大学, 生命科学研究所・ウイルス感染制御I, 教授 (60129567)
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研究分担者 |
駒瀬 勝啓 北里研究所, 生物製剤研究所・開発研究部, 部門長 (80215384)
森 孝之 社団法人 北里研究所, 基礎研究所・ウイルス1室, 主任研究員 (00142034)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ムンプスウイルス / ムンプスワクチン / 細胞融合 / 無菌性髄膜炎 / 耳下腺炎 / 副反応 / 耳下線炎 |
研究概要 |
今回の研究において以下の新たな知見が得られた。 (1)ムンスプスの野生流行株の分子疫学的調査:最近分離株はgenotype GのGloul(イギリス分離株)に相当する株で以前と変化していることが明かとなった。これらの株のHN領域の遺伝子を検討すると必ずしもSH領域の分類と一致しない株も存在しウイルスの株を増やして検討する必要がある。(2)ムンプス野生流行株の分子疫学的調査:臨床的にムンプスと診断されその後の経過表が得られた1353例を対象にウイルス分離、RT-PCR共に陽性の872例と、ウイルス分離は陰性であったがRT-PCR陽性の213例の合計1085例がウイルス学的にムンプスと証明された。この中で入院を要する無菌性髄膜炎は13例、難聴が1例認められた。入院を要する無菌性髄膜炎は1.2%であることが明かとなった。またムンプス難聴は従来考えられている15,000例に1例よりは高い頻度で合併するように思われる。(3)ムンプスワクチンの異種細胞への適応:HeLa細胞継代で細胞融合能が消失し、HN蛋白521位のアミノ酸が変異していた。この変異はHA活性、neuraminidase活性に影響することなくF蛋白との協調作用として細胞融合に影響すると考えられた。この変異はHeLa細胞継代して3代目に出現していることが明らかとなった。(4)ムンプスワクチン副反応症例から分離されたウイルスの性状:ムンプスワクチン接種後耳下腺腫脹例から分離され4株はVero細胞にhrge plaqueを形成し、HN蛋白65位がSerからIleに変異していた。HN発現プラスミドを構築しT7 RNA polymeraseの存在下で発現させると同様に大きな細胞融合を形成した。
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