研究課題/領域番号 |
11670810
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 国立小児病院(小児医療研究センター) |
研究代表者 |
宮下 俊之 国立小児病院, 小児医療研究センター・先天異常研究部・遺伝染色体研究室, 室長 (60174182)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | アポトーシス / グルココルチコイド / カスペース / Bcl-2 / Bax / 緑色蛍光蛋白質 / 細胞死 / プロテアーゼ / 共焦点レーザー顕微鏡 |
研究概要 |
我々はこれまで科学研究費補助金によってグルココルチコイドによるアポトーシスに関して、特にカスペースと呼ばれるアポトーシス実行プロテアーゼとの関連で解析してきた。 当該研究期間において我々は先ず、イースト(S.pombe)のG2期チェックポイントに関連するRad9とそのヒト相同分子に、Bcl-2ファミリーが共通してもつBH3(Bcl-2 homology 3)と呼ばれる領域が存在することを発見し、BH3-only proteinの新たなメンバーとして報告した。更にヒト及びイーストRad9がBcl-2、Bcl-xLといったBcl-2蛋白ファミリーと結合してアポトーシスを誘導することを見出した。またBcl-2ファミリーメンバーであるBax遺伝子のプロモーター領域にはE-boxと呼ばれるc-Myc等の転写因子が結合する配列がかたまって4こも存在することを研究代表者が以前報告していたが、本研究によってbaxがc-Mycの標的遺伝子であり、c-Mycによっておこるアポトーシスに重要な役割を果たすことが明らかとなった。更に我々は、発光クラゲ由来の緑色蛍光蛋白質と各カスペースを融合蛋白質として発現させ、生細胞において共焦点レーザー顕微鏡を用いて細胞内分布を解析した。その結果、多くのカスペースが細胞質に存在したのに対し、カスペース2は核蛋白質であること、カスペース8、10は著明な線維状構造物を形成すること等、いくつかの興味ある点を明らかにした。
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