研究課題/領域番号 |
11670811
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所 |
研究代表者 |
慶野 宏臣 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 周生期学部, 室長 (30090426)
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研究分担者 |
川島 祥子 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 周生期学部, 助手
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | ビリルビン / amphoterin / BRUGT / 遺伝子解析 / Gilbert's / Grigler-Najjar / ガンラット / 外顆粒細胞 / Crigler-Najjar / Bilirubin / Gilberts / Glucuronosyltransferase / Neuroglycan C / NGC / Cerebellum / Purkinje cell / Rat |
研究概要 |
ビリルビン代謝関連遺伝子であるBRUGTについて人疾患の遺伝子解析とモデル動物を使った脳発育障害との関わりの両面から機能を解析した。 BRUGTの関わる遺伝疾患の内、Crigler-Najjar Type IとType IIについてはすでに明らかにしたので、遺伝様式の定かでないGilbert's症について臍帯血等を使って解析した。遺伝子構成と新生児期の高ビリルビン血症を比較しつつ解析例数を増やした。その結果、エクソン内突然変異とBRUGT調節領域の突然変異が重なった場合に高ビリルビン血症となる確立が高いことが示された。しかし、発現様式は複雑で未だ不明な原因で高ビリルビン血症となる例もあり、論文発表に至らなかった。 ラット小脳発育については糖タンパク質に重点を置いて解析した。巨大糖鎖を持つneurocanやneuroglycan Cがそれぞれ顆粒細胞軸索およびプルキンエ細胞樹状突起の細胞表面に出現することを見い出し、傷を付けた脳において損傷部近くのアストロサイトが一時的に幼若型neurocanを合成することを見い出した。さらに、中枢神経発生にb-cateninが重要な機能を果たしていることを確かめ、b-cateninと関わりのあるamphoterinについて解析した。amphoterinはオリゴ糖が結合することで核内での挙動が変わった。オリゴ糖の結合していないamphoterinは可溶化した状態で核内および細胞質内にあるが、オリゴ糖が結合するとレクチン様反応により核内巨大分子と結合して不溶化する事をたしかめた。また、オリゴ糖が結合したamphoterinはビリルビンとの親和性が高いことを見い出した。
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