研究課題/領域番号 |
11670844
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 国立感染症研究所 (2000) 横浜市立大学 (1999) |
研究代表者 |
石井 則久 国立感染症研究所, ハンセン病研究センター・生体防御部, 部長 (50159670)
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研究分担者 |
杉田 泰之 横浜市立大学, 医学部, 講師 (30264617)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 経皮的接種 / ストリッピング / ハンセン病 / プラスミドDNA / DNAワクチン / HIV / 感染防御 |
研究概要 |
Human immunodeficiency virus(HIV)に対するDNAワクチンの活性を検討した。DNAワクチンはHIV-1のenvおよびrev遺伝子をもとに作製した。実験動物にはマウスを用い、種々の免疫修飾を行い、免疫能は抗体産生、遅延型過敏反応(足の腫脹測定、DTH)、CTL活性などを指標にした。表皮を数層剥がす(ストリッピング)ことで免疫能(抗体産生、DTH、CTL)は上昇した。その程度は経鼻的、経筋肉的接種にも匹敵するものであった。さらに、経皮的接種にIL-12あるいはGM-CSFプラスミドDNAを同時に用いると、2倍以上のDTH活性を得ることができた。またアジュバントとしてカチオニックリポゾームを用いると免疫能が上昇した。これらの活性はワクチン接種3ケ月後まで持続した。なお経皮的接種の場合は血清中のIgG1がIgG2aより優位に上昇した。 接種後の脾臓リンパ球からのサイトカイン値の検討では、IL-12プラスミドDNAを用いる経皮的接種は経筋肉的接種、単純経皮的接種よりもそれぞれIFNγは2倍、2倍、IL-4は4倍、1倍の増加を示した。 この経皮的接種は、抗CD11c抗体処理で免疫活性が低下したことから、皮膚に存在するランゲルハンス細胞が抗原提示細胞として作用してことが判明した。 従って、皮膚をテープなどで、薄くし(ストリッピング)、その皮膚にワクチンを接種(塗布)することで、免疫活性が筋肉注射と同等に得られ、さらにサイトカインを用いると、活性はさらに上昇することが判明した。
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