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IVR低コントラスト改善のための複合フィルタのエネルギー解析

研究課題

研究課題/領域番号 11670876
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 放射線科学
研究機関金沢大学

研究代表者

越田 吉郎  金沢大学, 医学部, 助教授 (90020023)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードIVR / 低コントラスト改善 / 複合フィルタ / K吸収端 / 付加フィルタ
研究概要

人体組織を非浸襲的に画像化ため、X線、超音波、核磁気共鳴などを用いているが、組織の性質によって異なる線減弱係数の違いを利用するX線診断がもっとも一般的である。それは骨組織と軟部組織や、空気含有器官と筋組織などではその線減弱係数が大きく異なるので画像化したとき、その変化や様相の変形の認識は容易だからである。人体組織の中で、筋組織や軟部組織の微妙な変化は線減弱係数の差が小さく被写体コントラストとしては低くなるので、撮影条件が検討されている。その描出能を向上させるには、管電圧を低くすれば線減弱係数の差が大きくなり、大きな変化分で診断率を向上させることができる。そこで、管電圧を高く設定し、付加フィルタを用いて被曝の多い低エネルギーを除去しさらにコントラストを悪くする高エネルギー成分を吸収させている。これに関して、K吸収端から最高管電圧までのスペクトル解析をしたところ、ニオブ、モリブデン、ロジウムなどK吸収端が20keV前後のフィルタはアルミニウム、銅などと比較して高エネルギー領域の透過性は高く、低いエネルギー領域の減弱が大きいことを報告した。したがって、高エネルギー領域における解析では、フィルタ材質の最適厚さ解析およびアルミニウムや銅などとの複数フィルタとの共用が必要と考えられる。これら分析をおこなった要点を列挙する。
1)被検体コントラストの評価には、診断用X線装置からのX線スペクトルを考慮すると人体組織組成に最も近いMix-Dpを使用した方がよい。
2)K吸収端のエネルギーが高いタングステン付加フィルタの厚さは0.001cmが適当である。
3)K吸収端のエネルギーが低い物質を用いるとき、ニオブの原子番号より低い原子番号の物質が適当である。
4)K吸収端の低いエネルギーの物質を用いるとき、その厚さは散乱線含有率および写真フィルムのγによって異なる。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kichiro Koshida: "Correction of Measurement by HP-GE Detector for Incident Diagnostic X-ray PhotonS"Proceedings of the Second International Workshop on EGS. Vol.1. 235-241 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kichiro Koshida: "Correction of Measurement by Hy-Ge Detector for Incident Diagnostic X-ray Photons."Proceedings of the Second International Workship on EGS. Vol.1. 253-241 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kichiro Koshida: "Correction of Measurement by HP-GE Detector for Incident Diagnostic X-ray Photons"Proceedings of the Second International Workshop on EGS. Vol.1. 235-241 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 越田吉郎: "人体組織および人体組織等価物質における吸収線量変換係数の評価"金沢大学医学部保健学科紀要. 23・2. 57-64 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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