研究分担者 |
水口 昌伸 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (50219622)
成澤 寛 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (60164498)
内野 晃 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (00160284)
中園 貴彦 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (70325611)
松尾 義朋 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (30209506)
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研究概要 |
本学附属病院で稼働中の磁場1.5テスラのMRI装置シグナ・ホライゾンにおいて,最小経の市販表面コイル(口経8cm)および試作した口経約5cmの表面コイルにより指節間関節部および手関節部の皮膚・皮下組織の微細構造描出のための最適撮像条件の検討を継続するとともに,やはり試作した1x3cmの矩形コイルをボランティアにおける指節間関節部および手関節部の最適撮像条件を調べ,それぞれのコイルで得られた画像を比較検討した.Field of Viewは4x4cmに設定した.試作矩形コイルではファースト・スピン・エコー法,繰り返し時間1500ミリ秒,エコー時間19ミリ秒,スライス厚2.Omm,マトリックス256xl60,重ね合わせ4回,撮像時間5分30秒の撮像条件が手指部および手関節部における至適条件と考えられた.小口径コイルでは,一般に得られる均一な磁場の領域が狭いため撮像部位のポジショニングがやや困難となったが,皮膚表面近傍では特に良好な画像が得られた.この試作小口径矩形コイルを用いて実際の患者の病変を撮像する機会は得られなかったが,市販コイルにおける画像取得の目標となるクオリティの画像を得ることができた.科学研究費の期間が終了しても引き続いてこの新コイルを用い,頭頸部,体幹部,下肢等においても皮膚,皮下組織の撮像の深さ,スライス厚,撮像シークエンス等の最適条件を探り,臨床的応用につなげてゆきたい.
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