研究概要 |
^<III>In標識抗ヒトアネキシンV抗体イメージングを用いた心筋虚血の検出 ^<III>In標識抗ヒトアネキシンV抗体が,心筋虚血を陽性に描出できるかについて検討を行った.【方法】wister ratを,心筋虚血群(N=39),コントロール群(N=25)に分類し,心筋虚血群では冠動脈左前下行枝を10分閉塞して,その後再潅流をおこなった.両群ともに,モデル作成2,7,14,21および50日後に^<III>In標識抗ヒトアネキシンV抗体イメージングを施行した.【結果】心筋虚血群では2日,7日,14日目まで^<III>In標識抗アネキシン抗体の心高集積所見が認められ,21日以降は集積が低下した.コントロール群は,いずれも心集積がなかった.マクロオートグラフィの結果,虚血群では左前下行枝領域に一致して,^<III>In標識抗アネキシンV抗体の高集積が見られた.【結語】^<III>In標識抗アネキシンV抗体イメージングは,10分再潅流の心筋虚血モデルにおいて,2日から14日後まで心筋虚血領域を高集積所見として描出した.^<III>In標識抗アネキシンV抗体イメージングは,心筋虚血を運動負荷をもちいずに描出する方法として期待できる.
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