研究課題/領域番号 |
11670945
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
|
研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
堀口 淳 島根医科大学, 医学部, 教授 (90136317)
|
研究分担者 |
宮岡 剛 島根医科大学, 医学部, 助手 (50284047)
山脇 成人 広島大学, 医学部, 教授 (40230601)
横田 則夫 広島県立保健福祉短期大学, 作業療法科, 教授 (70230646)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | 睡眠時ミオクローヌス / アカシジア / 周期性四肢運動障害 / 睡眠時ポリグラフィー / 精神科薬物療法 / 睡眠 / 終夜睡眠ポリグラフィー / 電気生理学 |
研究概要 |
昨年度の検討では、抗精神病薬誘発性難治性アカシジア患者の治療前には、総睡眠時間の減少、睡眠効率の低下、Stage III,IVの深睡眠の減少が認められ、PLM indexが高値であるが、治療後にはPLM indexが低下するとともに総睡眠時間、睡眠効率、深睡眠の減少が改善することを報告した。本年度はアカシジアの既往歴のない精神分裂病患者を対象として同様の検討を実施し、昨年度の結果と比較検討した。 対象は精神分裂病患者12名であった。睡眠変数は入眠潜時39.5分、REM潜時150.5分、総睡眠時間447.9分、睡眠効率88.4%、睡眠段階(%SPT)別ではStage W 11.6%、Stage I 15.2%、Stage II 37.5%、Stage III 15.8%、Stage IV 7.5%、Stage REM 12.2%、精神症状の評価であるBPRSは36.7点、PLM indexは3.9/hであった。この結果を昨年度のアカシジア治療後の患者の成績と比較すると、アカシジア治療後の患者の総睡眠時間、睡眠効率、PLM indexはアカシジアの既往歴のない群と比べて差はないが、深睡眠の割合は、アカシジアのない群と比較して減少していた。 以上の結果からアカシジア患者において認められる睡眠障害には、睡眠維持の障害、Stage III,IVの深睡眠の減少などの睡眠構築の異常が認められ、これらは睡眠中に認められた睡眠時ミオクローヌスと関連があることが明らかとなった。 今後はこの研究成績を、アカシジアとの異同が問題となっているrestless legs症候群の睡眠構造と比較検討する研究に展開する予定である。
|