研究課題/領域番号 |
11670991
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
村手 隆 名古屋大学, 医学部, 教授 (30239537)
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研究分担者 |
高木 明 名古屋大学, 医学部, 助手 (30135371)
木下 朝博 名古屋大学, 医学部, 助手 (60283446)
内田 俊樹 名古屋大学, 医学部, 医員
大橋 春彦 名古屋大学, 医学部, 医員
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | MDS / 造血 / クローン性 / PCR based HUMARA / methylation specific PCR / HUMARA-MSP法 / X染色体の不活化 / 造血コロニー / 造血クローン性 / PCR based HUMARA法 / 鉄芽球性貧血 / p15メチル化 / 造血幹細胞 |
研究概要 |
治療を最終目標にした、骨髄異形成症候群の正常造血幹細胞の分離回収の有効性の検討を目指す本研究課題において、我々は研究期間内に研究計画の基礎となる正常クローンと異常クローンを識別する方法の再検討ならびに改善を行った。(1)クローン性解析法のPCRbased HUMARA methodの有効性と限界、(2)鉄芽球性貧血のクローン性解析、(3)methylation specific PCRによる高感度クローン性解析法の確立、(4)HUMARA-MSP法によるMDS症例の造血幹細胞レベルのクローン性解析について成果を論文化した。HUMARA-MSP法の検討では、健康女性と女性MDSおよび女性再生不良性貧血患者の骨髄ならびに末梢血から単核球分核、分葉核好中球分画、Tリンパ球分画を分離し、DNAを抽出した。HUMARA-MSP assayは、DNAをbisulfiteにて化学修飾し、95℃で5分間変性ののち、PCR増幅をTaq DNA polymerase(Takara Co.)にてhot startで開始した。Sense primerはX染色体の不活化に関係したHhaIおよびHpa II siteを含む領域に、Antisense primerはCpG dinucleotidesを含まない領域に対応して設定した。HUMNRA-MSP assayの半定量性を確認し、MDS患者骨髄由来の各造血コロニーDNAでsemi-nested PCRを行い、その感度、判定の容易さを確認した。結論として、我々の考案したHUMARA-MSP法はクローン性解析の手段において、その簡単さ、高感度、広い応用範囲のために、極めて有用であり、将来の幹細胞分別のよい測定法となると思われる。
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