研究課題/領域番号 |
11670997
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西浦 哲雄 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00252669)
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研究分担者 |
岡島 裕 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
吉田 均 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | integrin / malignant lymphoma / CD47 / IAP / CDC42 / metastasis / Rac1 / 悪性リンパ腫 / インテグリン / 転移 / リンパ球 / Integrin associated Moleule |
研究概要 |
悪性リンパ腫には長年にわたり安定した経過を示すものから、早期に白血病化や全身臓器に転移す予後不良のものまで、その病態は多様である。リンパ腫の転移制御は治療成績の改善に大きく寄与すると考えられるが、その分子機構については明らかでない。 リンパ系腫瘍ではインテグリンβ1が主として発現し、細胞接着に関わっているが、β1の機能調節機構は不明である。我々は細胞遊走機能を制御する蛋白として、Integrin associated molecule(IAP,CD47)に着目した。リンパ系腫瘍に発現するIAPの機能については未だ明らかではない。我々はIAPに対する機能的モノクローナル抗体の解析から、抗IAP抗体によりBリンパ系腫瘍細胞株は、polarizationという形態変化とともに遊走能が促進されることを見いだした。この遊走能の亢進に低分子G蛋白のCDC42やRaclなどのRho family蛋白が密接に関与していることをDominant negative遺伝子導入の系から明らかにした。さらにIAPを介するシグナルはフィブロネクチン(FN)上での遊走能にも密接に関連していることを明らかにし、IAP/CDC42・Rac1系がリンパ系腫瘍のインテグリン調節分子として機能し、細胞遊走を制御してうろことを明らかにした。リンパ系腫瘍の治療としてIAP/CDC42・Rac1系を標的とした分子標的療法への可能性が示された。
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