研究課題/領域番号 |
11671008
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
脇田 充史 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (20264715)
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研究分担者 |
小松 弘和 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (60336675)
飯田 真介 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (50295614)
上田 龍三 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (20142169)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 家族性 / 血小板血症 / トロンボポイエチン / C-Mpl / 本態性血小板血症 / c-Mp1 / 血栓症 / clonality |
研究概要 |
家族性血小板血症の一家系について家系調査を行い4世代にわたる42人の家系を明らかにした。このうち10人はすでに死亡しており死因が明らかになった症例は老衰2例、脳出血1例、脳梗塞1例である。生存者のうち18人について血液検査を行い発端者を含めて9例の患者を見いだした。生存している未検査の14人については可能な限り血液検査データを収集した。9例の患者は7歳から64歳であり経過中に64歳の症例が脳出血を併発しており、後に再出血のために死亡された。死亡時には血小板数は骨髄の繊維化のために減少していた。その他に血栓性合併症や出血性合併症を認めた症例はなかった。また血小板増多による症状は1例に頭痛および頭重感を認め1例にめまいがあったがいずれも軽度の物であった。血小板機能はADP凝集とEpinephrine凝集が患者で低下していたが家系内の正常者は異常なかった。血小板粘着能は患者でわずかに低下している傾向にあったが有意ではなかった。検査を試行し得た患者のうち7例の女性患者については採血と同時に口腔粘膜細胞の採取を行い口腔粘膜細胞より抽出したDNAをコントロールとして末梢血単核細胞のDNAでHUMARA遺伝子を用いたclonalityの解析を行った。この結果では有意にシフトしていた症例はなく、今回の方法ではclonalityを証明できなかった。血清のトロンボポイエチンを測定したところ患者ではいずれも正常ないしはわずかに上昇している程度であり、家系内の正常者は正常なレベルであった。2例の患者についてはトロンボポイエチンレセプターであるc-Mplの変異について検討し既知の変異は認められなかった。
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