研究課題/領域番号 |
11671019
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
岩崎 剛 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (10151721)
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研究分担者 |
緒方 篤 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (90309451)
藤元 治朗 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90199373)
濱野 照明 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (40068515)
NAKASHO Keiji Hyogo College of Medicine, First Department of Surgery, Assistant Professor (00217712)
TANAKA Tsuneo Hyogo College of Medicine, First Department of Surgery, Assistant Professor (80248137)
UEMATSU Kunio Hyogo College of Medicine, First Department of Surgery, Professor (40068458)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | GVHD / HGF / 遺伝子治療 / 髄外造血 / HVJリポゾーム / GVL効果 / 免疫再構築 / 免疫再核築 |
研究概要 |
ヒトHGF cDNAをHVJ-リポゾーム法にてGVHDマウスに遺伝子導入し、その効果を検討した。GVHDは9Gy照射BDF1マウスにB6マウス骨髄細胞と脾細胞を移入し誘導した。1.HGF遺伝子導入により、GVHDによる腸管障害・肝障害が抑制され、マウス生存率の改善が認められた。2.GVHDによる腸管障害により、腸管内エンドトキシンの血中移行が促進され、生体内での炎症性サイトカイン産生が増強し、GVHDがさらに増悪する。HGFは抗アポトーシス作用により腸管障害を防禦し、腸管や肝臓の炎症性サイトカイン(IFN-γ、TNF-α)の発現や血中IL-12値を抑制した。3.肝臓、脾臓での髄外造血による移植後造血能の回復促進が認められた。4.HGFはドナーT細胞のホストに対する反応(増殖能、IL-2産生能、CTL活性)を抑制せず、白血病細胞株(P815)を移植したGVHDマウスはHGF遺伝子導入にて抗腫瘍効果(GVL効果)を維持することができた。5.移植造血幹細胞によるT細胞免疫能の回復が促進された(移植後、56日目のT細胞の増殖能、IL-2産生能、CTL活性の回復が促進された)。以上の結果より、HGF遺伝子治療はGVHDによる臓器障害(肝臓・腸管障害)を防禦し、髄外造血による移植後造血能の回復が促進されることが明らかになった。また、GVL効果を維持し、移植後免疫能の回復をも促進することが確認できた。
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