研究課題/領域番号 |
11671027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
塚田 義人 (2000) 群馬大学, 医学部, 講師 (60311601)
成清 卓二 (1999) 群馬大学, 医学部, 教授 (50010369)
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研究分担者 |
成清 卓二 群馬大学, 医学部, 教授 (50010369)
塚田 義人 群馬大学, 医学部, 助手 (60311601)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 膜性腎症 / ハイマン腎炎 / 尿細管刷子縁抗原 / メガリン / 実験腎炎 |
研究概要 |
先に我々は実験的膜性腎症(ラットHeymann腎炎)の病因抗原が腎近位尿細管刷子縁由来の120kDの膜蛋白であることをモノクローナル抗体(MoAb)を用いて示した(Clin and Exp Immunol,1994)。その後免疫沈降法で精製した120kD断片をV8プロテアーゼで消化した二つの断片を用いてアミノ酸配列を調べたところmegalinのN末端の二つの断片であることが確認された。そこで次にこの領域の120kD分をコードするをMegalinのcDNA(clone 83,clone 226)を新潟大学第二内科の斎藤亮彦先生から供与していただいた(Proc Natl Acad Sci,1994)。蛋白発現ベクターpTrcHis(Invitrogen)に両者のクローンから切り出したDNA断片をつなぎ、大腸菌内で6xHisのタグをつけた融合蛋白(それぞれ約50kD)を2種類作成する事に成功した。このタンパク質を精製しウサギに免疫しポリクローナル抗体を作成した。抗体を用いて正常ラット腎切片で間接蛍光抗体法を行ったところ従来の我々のmegalinに対するMoAbと同様に腎近位尿細管刷子縁のみを認識し糸球体上皮細胞との反応は見られなかった。今後さらにもう一つの領域からのcDNAを用いて約50kDの融合蛋白を作成する予定である。さらに3種類の精製された融合蛋白を用いてラットに免疫しactive Heymann腎炎が惹起されるかどうかの検討を通じて責任抗原の最小単位を同定する予定である。また異なるエピトープを認識するマウスMoAbとウサギポリクローナル抗体を同時に使うことによりELISA法で血中に微量に存在するmegalinの正確な定量が可能となる。以上の実験により実験的膜性腎症の病因抗原の解析ならびに発症機序の解明に大きな進展が期待される
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