研究課題/領域番号 |
11671043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
武藤 重明 自治医科大学, 医学部, 講師 (40190855)
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研究分担者 |
江幡 理 自治医科大学, 医学部, 助手 (70265247)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | Naポンプ / Na / H交換輸送体 / 上皮型Naチャネル / ミネラルコルチコイド / グルココルチコイド / 膜間クロストーク / グルココルチコイド表面受容体 / Naチャネル / Kチャネル / 細胞内Na / コルチコステロン / 血管平滑筋細胞 / 細胞内pH / Cキナーゼ / 細胞骨格 / 膜受容体 / アルドステロン |
研究概要 |
腎皮質集合管(CCD)細胞と血管平滑筋細胞(VSMC)とを用いて、細胞外液量や組成の変化の維持を中心的に行っているNa輸送体(Naポンプ、Na/H交換輸送体、上皮型Naチャネル)の制御機構を、核を介する作用と介さない作用に分け解析した。結果は以下の通りであった。1)ウサギCCDでは血管側K濃度を2.5から8.5mMに急速に上げると血管側膜Naポンプ活性の増加とそれに引き続く管腔側膜Naチャネル活性、Kチャネル活性の増加が起こり、これらイオン輸送体活性の増加はミネラルコルチコイド(MC)慢性投与及び管腔側Na濃度の増加(14から147mMへの増加)によって増強された。また、MC投与群では血管側K濃度の増加により、血管側膜Kチャネル活性の増加も認めた。2)ウサギCCDでは管腔側Na濃度を14から147mMに急速に増やすと、細胞内Na濃度の増加と共に、血管側膜Naポンプ活性の増加と管腔側腹Naチャネル、Kチャネル活性の増加を認め、これら輸送体活性の増加はMC慢性投与群で増強された。また、MC投与群では管腔側Na濃度の増加により血管側膜Kチャネル活性の増加も認めた。3)VSMCでaldostoroneは投与3時間後では核を介さない機序、投与24時間後では核を介する機序、によってNa/H交換輸送体(NHE)活性を刺激した。前者はprotein kinase C(PKC)の活性化、細胞骨格系(microtubule及びactin filament)を介して起こるのに対し、後者はMC受容体(MR)及びグルココルチコィド受容体(GR)を介して起こることが明らかになった。4)VSMCでcorticosterone(Cor)は投与3時間後では核を介さない機序によってNHE活性を刺激するのに対し、投与24時間後では核を介する機序によってNHE活性を抑制した。前者はPKCの活性化、microtubule、Cor表面受容体を介して起こるのに対し、後者はPKCの活性化、GRを介して起こることが明らかになった。
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