研究課題/領域番号 |
11671063
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
玉置 清志 久留米大学, 医学部, 講師 (10312141)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 増殖因子 / TGF-b / Smad / 糸球体腎炎 / 糸球体硬化 / 尿細管間質線維化 / アデノウイルスベクター / TGF-β / アンギオテンシンII / IgA腎症 / アデノウイルス / 活性化 / ステロイド / メザンギウム細胞 / マトリックス蛋白 / PAI-1 / 遺伝子導入 |
研究概要 |
形質転換増殖因子β(TGF-β)は、糸球体硬化や間質線維化に重要な役割を果たす.TGF-βのレセプターや細胞内情報伝達分子Smadなどの構造やシグナル伝達のしくみが、最近、明らかにされた.培養メサンジウム細胞や実験腎炎におけるSmadの役割を明らかにするために、アデノウイルスベクターによる遺伝子導入を用いて、TGF-βのシグナル伝達と糸球体疾患の関連性を検討した. Smadには、レセプター特異型(Smad1/2/3/5/8)、共有型(Smad4)及び抑制型(Smad6/7)がある.培養メザンギウム細胞では、TGF-βの刺激によりSmad2が濃度依存性かつ時間依存性にリン酸化された.このリン酸化は、BMP-7では誘導されなかた.また、BMP-7では、BMP関連のSmad5のリン酸化が誘導された.アデノウイルスベクターによる遺伝子導入では、Smad2またはSmad4の同時の過剰発現時に、各々を単独で導入した時によりもPAI-1の発現が増強した.また、Smad7の遺伝子導入により、特異型Smadのリン酸化は抑制され、その結果、PAI-1の発現は抑制された.この作用はSmad6には認められなかった. 一方、腎炎モデルにおけるSmadの関与の検討も行った.TGF-βがメサンジウム其質の拡大に関与する抗Thy-1抗体腎炎において、メザンギウム基質の拡大の時期に一致して、Smad2がリン酸化されることを明らかにした.このことは、Smad2がこのモデルにおいて、TGF-βのシグナルを伝えていることを示唆する. 以上のように、Smadは、TGF-βの情報伝達において、協調的あるいは抑制的に作用していると考えられる.今後、各Smad蛋白の発現制御操作により、腎疾患の進展の制御方法の開発が可能になることが示唆された.
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