研究課題/領域番号 |
11671072
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
山口 信行 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (30295597)
|
研究分担者 |
戸苅 創 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (50106233)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | 新生児 / 一酸化窒素 / 二酸化窒素 / 吸入療法 / 一酸化窒素投与装置 / 肺高血圧症 / 一酸化窒素吸入療法 / 胎便吸引症候群 / 高メトヘモグロビン血症 |
研究概要 |
1.新生仔豚による低酸素性肺高血圧症モデルの作製 0生日の新生仔豚を用いて、右内頚静脈よりバルーンカテーテルを挿入し肺動脈圧を連続モニターした。また、臍動脈よりカテーテルを挿入し、先端を下行大動脈へ留置し、体血圧を連続モニターした。窒素混合ガスを用いて5-10%酸素の低酸素負荷による肺高血圧症を作製した。 2.新生仔豚に対するNO吸入の効果と安全性に関する実験 (1)NO吸入による選択的肺血管拡張作用に関する実験 低酸素性肺高血圧症モデルにおいて、NO吸入直後より肺動脈圧は前値に比較して約30%低下したが、体血圧は変化しなかった。 (2)吸入NO濃度に関する実験 低酸素性肺高血圧症モデルに対して1ppmから10ppm(1ppm毎増加)、20、30、40、50ppmのNO濃度でNO吸入を行った時、肺動脈圧は1ppmから5ppmまでは濃度依存性に低下したが、5ppm以上では肺動脈圧の低下率に差は認めなかった。 (3)人工呼吸器の設定条件が吸入NO濃度へ及ぼす影響に関する実験 人工呼吸器回路内流速、NO投与回路内流速、NO濃度測定用サンプリング回路内流速、呼吸器回路Yピース内流速を測定。これらの回路内流速から呼吸器回路内のNO濃度は縞状に濃淡が生じ、人工呼吸器の設定条件により、患児に投与されるNO濃度に差が生じるころがわかった。 (4)人工呼吸器モード(IMV/HFO)が吸入NO2濃度へ及ぼす影響に関する実験 高頻度振動換気(HFOV)および間欠的強制換気(IMV)において、Yピースで測定されたNO濃度が1、2、5、10、20、30、40ppmの場合、同部位で測定されたNO2濃度を比較検討した。NO投与回路は外径/内径が6mm/4mm(ID-4)と4mm/2mm(ID-2)の2種類を用いた。HFOV/ID-4の組み合わせにおいて、それ以外の3つの組み合わせ(IMV/ID-4、IMV/ID-2、HFOV/ID-2)に比較して、NO濃度が1ppmから20ppmの時、有意にNO2産生量が増加していた。
|