研究課題/領域番号 |
11671100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
南 史朗 日本医科大学, 老人病研究所, 教授 (10192361)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 成長ホルモン / 分泌リズム / アンドロゲン / ソマトスタチン / 視床下部 / c-fos / フィードバック調節 / ニューロペプチドY |
研究概要 |
ラットでは成長ホルモン(GH)の分泌パターンに顕著な性差がある。卵巣摘除した(OVX)ラットにジヒドロステロン(DHT)を2週間投与するとGHの分泌パターンが雄化する。アンドロゲンがsomatotropic axisと相互作用する部位は視床下部だと考えられる。しかし、その作用機序の詳細は不明である。この現象を理解するために次のような検討を行った。 (1)OVXラットに無麻酔下で0.01-1mgのDHTを皮下投与したところ、GH分泌パターンは6から12時間後には雄型に変化した。しかし、このような変化は正常な雌ラットでは認められなかった。(2)視床下部基底部前側方離断術(ALC)をおこないソマトスタチンの影響を取り除いたOVXラットにDHTを投与しても拍動性のGHの分泌あるいはGH濃度の変化は起きなかった。(3)ラットの視床下部に微量のDHTを局所投与して、GH分泌パターンが雄化するDHTの作用部位を調べた。DHTを視索前野内側領域に投与したときにGH分泌パターンは雄化した。(4)視索前野内側領域にDHTが作用することを確認するために、DHTの静脈内投与に反応してc-fos遺伝子発現が誘導されるかin situ hybridizationで観察した。GH投与2時間後に視索前野内側領域にc-fos mRNAの発現が観察された。 これらの結果は、アンドロゲンは視索前野内側領域に作用してGHの分泌パターンの雄化をもたらすこと、エストロゲンがDHTの雄化に対する効果を阻害することを示唆する。
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