研究課題/領域番号 |
11671141
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
真船 直樹 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (70241304)
|
研究分担者 |
藤堂 省 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60136463)
小林 邦彦 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60091451)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | アルギナーゼ / 抗肝アルギナーゼ自己抗体 / 成人生体部分肝移植 / ELISA / 肝アルギナーゼ / 自己抗体 / 生体部分肝移植 / 自己免疫性肝炎 |
研究概要 |
生体部分肝移植の経過と予後を簡単に表現できる指標は現在のところなく、モニタリングは現用の臨床マーカーとバイオプシーの組み合わせでおこなわれているのが現状である。 我々は既に、肝実質細胞障害に伴い抗肝アルギナーゼ自己抗体が上昇することを見いだしているが、免疫抑制剤使用下の生体部分肝移植recipientにおいても、術後の抗肝アルギナーゼ自己抗体が移植後一時的に上昇し、予後が良好な場合は、この抗体価が時間と共に正常化するのに対し、恢復が遷延するケースや死亡例では、肝移植後の抗肝アルギナーゼ自己抗体が異常低値、または高値のまま推移することを明らかにした。すなわち、本自己抗体の推移で肝移植の経過を評価できると考えられた。 平成11(1999)年春から当附属病院でおこなわれた肝移植全例で固相化マイクロプレートを用いたELISA法により本抗体を検索した。 その結果、 1.AAAは、免疫抑制剤の使用下でも移植肝の肝細胞破壊に反応して高値をとる。 2.AAAは5U以下の低値では、敗血症等の免疫抑制によるリスクが高くなる。この変動は血清IgG値と平行するものではない。 3.術後の良好な予後が期待できるAAAの回帰領域としてCritical Zone(5〜25U)を定めることにより、AAA値を術後コントロールの臨床指標として活用可能と考えた。 このように血中の抗肝アルギナーゼ自己抗体測定により、肝移植後の経過を的確に捉え、更にはbiopsyなど患者負担の大きい検査を軽減出来る可能性が示唆された。
|