研究課題/領域番号 |
11671153
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 埼玉県立がんセンター |
研究代表者 |
西村 洋治 埼玉県立がんセンター, 腹部外科, 研究員 (10218208)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | thymus transplantation / immunotolerance / vascularized thymus / anti-CD3 antibody / host thymectomy / FK506 / ALS |
研究概要 |
これまでの研究から、血管吻合をともなう心臓・胸腺同時臓器移植は、血流再開を伴わない胸腺細胞移植とくらべ、GVHDをおこさず移植心臓の拒絶反応を抑えることがわかっている。術前ALS投与や術後FK506の短期間投与で生着延長効果が見られるが、まだ免疫寛容は得られていない。レシピエントの胸腺と脾臓の摘出とALS・抗CD3抗体の投与を組み合わせて施行後、ドナー胸腺臓器移植を実施し術後FK506を短期間投与して、レシピエントの免疫環境をドナータイプにし、免疫寛容が得られるのではないかと考え、ラットを使用して研究を計画した。 high responder combinationであるDAからLewisへの移植で術前ALSと抗CD3抗体の同時投与の第3群では、同時移植心臓の平均生着期間は84.2日で生着延長効果が著明に見られたが免疫寛容は得られなかった。low responder combinationであるBNからLewisへの移植で術前ALSと抗CD3抗体の同時投与の第6群では、同時移植心臓の生着期間はすべて100日を越え、免疫寛容が得られたと考えられた。GVHDはおこらなかった。この免疫寛容がDonor-Specificであるかどうか、術前ALSと抗CD3抗体投与とレシピエントの胸腺と脾臓の摘出でTリンパ球がどのように変動するか今後検討したい。 結論:low responder combinationで術前ALSと抗CD3抗体の同時投与後、レシピエントの胸腺と脾臓を摘出すると、胸腺臓器移植と移植後のFK506の短期間投与で安全に免疫寛容が得られるものと考えられた。
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