• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

血液中のPAFアセチルヒドラーゼとその臨床的意義

研究課題

研究課題/領域番号 11671157
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関浜松医科大学

研究代表者

金子 寛  浜松医大, 医学部附属病院, 講師 (10204562)

研究分担者 中村 利夫  浜松医科大学, 医学部, 助手 (40283353)
海野 直樹  浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (20291958)
研究期間 (年度) 1999 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードPAF / ASO / AAA / 遺伝子
研究概要

浜松医科大学第二外科で診断、治療を行った腹部大動脈瘤(AAA)患者108例と閉塞性動脈硬化症(ASO)109例の血漿型PAF-AH遺伝子を調べ、健常者114例とのあいだで遺伝子欠損者の割合を比較検討するとともに、血漿型PAF-AHの酵素活性を測定した。(方法)患者静脈血を採取し、DNAを抽出、allele specificなPCRにてExon9のG^<994>→T point mutationを検討した。また血漿中のPAF-AH酵素活性を測定した。(結果と考察)正常な遺伝型GG、ヘテロ欠損GT、ホモ欠損TTの割合は健常群においてはGG76.3%,GT21.9%,TT1.8%であったのに対し、AAA群ではGG61.1%、GT30.3%、TT1.9%、一方ASO群ではGG67%、GT30.3%、TT2.7%でありオッズ比はAAA2.05(95%CI;1.59-2.67)、ASO1.59(95%CI;1.00-2.53)と両疾患群でPAF-AH欠損者の割合が多いことが判明した。またPAF-AH酵素活性についてはいずれの群においてもヘテロ欠損GT genotypeのグループは正常の遺伝型GG genotypeグループの約半分の酵素活性しか持たず、ホモ欠損TT genotypeでは全く酵素活性を認めなかった。またAAA、ASO群のPAF-AH酵素活性を同じgenotypeのグループ間で健常群と比較するとAAA、ASO両群とも有意に上昇していた。以上の結果から血漿型PAF-AH欠損者の割合はAAA、ASOの患者において高く、本遺伝子欠損が日本人におけるAAA、ASO発症の新たなrisk factorであることが示唆された。またこれらの疾患でPAF-AH酵素活性が上昇していることは動脈硬化症がPAF-AH活性をup regulateしている可能性がある。PAF-AH欠損は日本人に特異な動脈硬化の病理として興味深い。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi