研究課題/領域番号 |
11671216
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
大村 健二 金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (30194301)
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研究分担者 |
川上 和之 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (00293358)
金平 永二 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (10251951)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | チミジル酸合成酵素 / 遺伝子多型 / 翻訳活性 / 翻訳後調節 / 繰り返し配列 / 相補的逆配列 / 5フロロウラシル / 感受性予測因子 / 遺伝子多形性 / 遺伝子クローニング / 試験管内転写アッセイ / 試験管内翻訳アッセイ / 癌化学療法 / 蛋白翻訳活性 / リピート構造 / 非翻訳領域 |
研究概要 |
チミジル酸合成酵素(TS)の非翻訳領域に存在する繰り返し配列数が2〜6であるTS遺伝子をクローニングし、各遺伝子型に対応するTSmRNAの翻訳活性を観察した。さらに、繰り返し配列の上流、5'末端側に存在する繰り返し配列とほぼ相補的な逆配列を含まないTSmRNAも生成し、翻訳活性に及ぼす逆配列の存在の意義を観察した。その結果、繰り返し配列と相補的逆配列の双方を有するfull-length TSmRNAの翻訳活性は極めて低かった。また、full-length TSmRNAでは、繰り返し配列が増加するにつれて翻訳活性の上昇がみられた。さらに、相補的逆配列を除外したTSmRNAの翻訳活性は著明に上昇した。なお、相補的逆配列を除外したTSmRNAでは、繰り返し配列数の違いによる翻訳活性の差は認められなかった。TSmRNAの5'末端側にCap構造を付加すると翻訳活性の上昇が認められた。また、Cap構造付加に伴う翻訳活性の上昇は、相補的逆配列を除外したTSmRNAでも同様に認められた。なお、得られた蛋白は、TSポリクローナル抗体を用いたWestern blottingによってTS蛋白であることが確認された。TS遺伝子の5'末端側NTRに存在する繰り返し配列と相補的逆配列が形成するstem loop構造が、TSmRNAの翻訳活性を抑制的に制御しているものと思われた。さらに、そのloop構造に蛋白が結合し、抑制的制御を調節することが推測された。今後は、TSmRNA5'UTRに形成されるstem loop構造に結合する蛋白の同定と、その結合がもたらす翻訳活性への影響を明らかにすることが必要と思われた。
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