研究課題/領域番号 |
11671255
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 大分医科大学 |
研究代表者 |
北野 正剛 (2000) 大分医科大学, 医学部, 教授 (90169871)
吉田 隆典 (1999) 大分医科大学, 医学部, 助教授 (90220649)
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研究分担者 |
川野 克則 大分医科大学, 医学部, 講師 (00274754)
荒巻 政憲 大分医科大学, 医学部, 助手 (10291543)
北野 正剛 大分医科大学, 医学部, 教授 (90169871)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 膵・胆道領域癌 / 微小転移 / 分子生物学 / K-ras / 突然変異 |
研究概要 |
膵・胆道領域癌は進行癌で発見されることが多いため、切除不能となる症例も多く存在する。そのため、prospective studyである本研究において、現時点までに切除症例の新鮮凍結標本、術中門脈血などのサンプル採取が十分でないのが現状である。 そこで、われわれは、当科における過去の膵癌切除症例および胆嚢癌切除症例のK-ras遺伝子突然変異の検索を行った。それぞれの癌部・非癌部のDNAをパラフィン包埋ブロックより抽出し、K-ras遺伝子突然変異の検索は、nested MASA法を用いて行った。膵癌症例の癌部におけるK-ras遺伝子突然変異率は、78.4%(40/51)と高率であった。また、胆嚢癌症例の癌部におけるK-ras遺伝子突然変異率は、膵管胆道合流異常非合併例で15%(3/20)、膵管胆道合流異常合併例で88.9%(8/9)であり、膵管胆道合流異常非合併例に比べ膵管胆道合流異常合併例において有意に高率であった(p<0.05)。さらに、膵管胆道合流異常合併胆嚢癌症例では、非癌部においても62.5%(5/8)にK-ras遺伝子突然変異を認めた。以上より、K-ras遺伝子突然変異は、膵癌および膵管胆道合流異常合併胆嚢癌の発癌過程における重要な役割の一つであることが示唆された。
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