研究課題/領域番号 |
11671267
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
青松 幸雄 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (60254497)
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研究分担者 |
中島 祥介 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (00142381)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | マイクロカプセル / ランゲルハンス島 / 高性能バイオ人工膵 / ランゲルハンス島移植 / 自動化 |
研究概要 |
レシピエントの正常血糖をえるために多数のランゲルハンス島を必要とする大動物移植実験では、ラ島の高回収能を有する高性能バイオ人工膵が必要と考えられた。しかしながら、同種移植での一層型高性能バイオ人工膵作成は可能であるが、異種移植における捕体活性制御能を有する自動化三層型高性能バイオ人工膵作成は低回収率(35%-50%)の面より困難であった。そこで、5%agarose/5%polystyrene sulfonic acid+1%polybrene+1%carboxymethyl cecullose(APPC)カプセルを用い捕体活性制御能を有する三層型高性能バイオ人工膵作成し、ブタ-イヌ間の大動物異種移植実験にて、インスリン離脱率、インスリン必要量、組織学的検討を行った。 【結果】(1)裸のブタラ島移植群のインスリン離脱率は0%であった。APPCカプセル型高性能バイオ人工膵移植群では40%でインスリン離脱可能であった。(2)裸のブタラ島移植群における一日インスリン必要量は8〜24単位であったが、APPCカプセル型高性能バイオ人工膵移植群では8単位以下であった。(3)移植後12週目に死亡したレシピエントにおいて、APPCカプセル高性能バイオ人工膵は肝表面に存在し、HE染色ではviableなラ島が確認され、カプセル内にインスリン染色陽性細胞を認めた。カプセル周囲の線維化は認めず、カプセル間の間隙に新生毛細血管が確認された。【結語】ブタ-イヌ大動物異種間の三層型高性能バイオ人工膵移植実験より、インスリン離脱が長期間可能であったこと・移植後のインスリン必要量の減量可能であったことが確認できた。 以上より、異種高性能バイオ人工膵の臨床応用に向けてのpreclinical studyを行い、その有用性を明らかにした。今後ラ島単離手技・移植手技の改善を加え、更なる成績向上を目指したい。
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