研究課題/領域番号 |
11671286
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
中居 卓也 近畿大学, 医学部, 講師 (60227725)
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研究分担者 |
川辺 高史 近畿大学, 医学部, 助手 (70309300)
奥野 清隆 近畿大学, 医学部, 助教授 (30169239)
安富 正幸 近畿大学, 医学部, 教授 (60028438)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 肝再生 / CTL activity / NK activity / NKT cell / グルタミン / DNA マイクロアレイ / DNAマイクロアレイ |
研究概要 |
最近では免疫学的アプローチから肝再生機構が研究され、肝切除後モデルにおいて再生の初期には自己障害性リンパ球が出現しMHCclassI及びH抗原の発現が増強、肝内でもCD8陽性細胞(CTL)浸潤が証明されていた。われわれが行った小腸移植研究において、小腸移植モデルは経門脈性にgraftの抗原提示細胞が肝内に移行され、拒絶反応が示される面で、肝再生の環境と近似し、肝と小腸の免疫学的臓器相関が証明されたことから、肝再生現象を自己細胞に対する拒絶反応と考えた。しかし、肝切除モデルにおいては、肝再生時の小腸と肝臓のCTL、NK activityや、小腸と肝臓に特異的に分布する胸腺外分化T細胞(NKTcell)の動態に差はなかった。一方、肝再生促進治療の臨床応用として肝切除モデルにグルタミン濃度(0%、2%、4%)の異なる調整飼料を与えた結果、術後7日目の肝再生を表すLBR(体重に対する残存肝重量の割合)は配合率2%が0%、4%と比較して増加していた。NK activityは配合率2%が有意に高値を示したことから、至適グルタミン配合率は2%であるが、dose dependentに肝再生能の促進はないと考えられた。次に、in vivoにおける肝再生メカニズムの検証を行うべく、癌関連遺伝子の解析に数千から数万種類のDNA発現を短時間同時に解折するDNAマイクロアレイシステムを応用し・肝再生に関わる細胞増殖因子や、細胞周期調節因子、転写調節因子など検討し、transcription factorであるSTAT3,C/EBPsやBcl-x、IGF等の活性化が示唆された。
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