研究課題/領域番号 |
11671289
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
山中 潤一 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (90289083)
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研究分担者 |
安井 智明 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (10291816)
田中 恒雄 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (80248137)
山中 若樹 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (90131599)
黒田 暢一 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (20301658)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 肝移植 / 高齢 / ドナー / ラット / 加齢 |
研究概要 |
[目的]今回我々は、高齢ラットから若齢ラットへの肝移植をおこない、高齢ドナーから移植した肝グラフトが加齢に伴ってどのような変化を示すかを検討した。 [対象及び方法]平成11年度の研究結果に基づき、11週齢を若齢ラット、52週齢を高齢ラットとした。高齢→若齢ラット間全肝移植群(O→Y群)と若齢→若齢ラット移植群(Y→Y群)を作成し、2群間で、加齢に伴う肝機能、肝組織学的形態及び体重の変化を観察した。 [結果]I.肝組織形態1)肝細胞面積:O→Y群の肝細胞面積は、Y→Y群に比べ有意に大きく、グラフト肝年齢に相応した。2)核面積:O→Y群の核面積は、Y→Y群と比べ有意に大きく、グラフト肝年齢に相応した。3)N/C比:O→Y群のN/C比は、Y→Y群と比べ有意に低く、グラフト肝年齢に相応した。4)多核細胞数:O→Y群の多核細胞数は、Y→Y群と比べ有意に多く、グラフト肝年齢に相応した。II.肝機能1)血清アルブミン値:O→Y群は、Y→Y群と比べ有意に低値を示し、グラフト肝年齢に相応したコントロール群値に近似した。2)血清AST値:O→Y群は、Y→Y群と比べ有意に高値を示し、グラフト肝年齢に相応したコントロール群値に近似した。3)血清ALT値:O→Y群は、Y→Y群と比べ有意に高値を示し、グラフト肝年齢に相応したコントロール群値に近似した。4)血清総ビリルビン値:両群で、一定して0.2mg/dlを示した。III.体重O→Y群の移植後体重は、Y→Y群と比べ有意に低く、グラフト肝年齢に相応したコントロール群体重に近似した。 [まとめ]高齢ドナーから移植した肝グラフトは、加齢に伴いドナー年齢相応の変化を示した。高齢ドナーから若齢レシピエントへの肝移植後、肝細胞が加齢に伴って遂げる変化につき、本研究は知見の端緒を開くものであり、今後さらに詳細な検討を重ねる必要がある。
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