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中枢神経が悪性腫瘍の存在を認知するメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 11671293
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器外科学
研究機関久留米大学

研究代表者

貝原 淳  久留米大学, 医学部, 助手 (20204315)

研究分担者 田尻 鉄郎  久留米大学, 医学部, 助手 (10299464)
亀井 英樹  久留米大学, 医学部, 助手 (10268899)
吉田 祥吾  久留米大学, 医学部, 助手 (30191589)
石橋 生哉  久留米大学, 医学部, 助手 (90248427)
岡 洋右  久留米大学, 医学部, 助手 (30320211)
田中 克明  久留米大学, 医学部, 助手 (40299467)
村岡 達也  久留米大学, 医学部, 助手 (20299499)
山崎 国司  久留米大学, 医学部, 助手 (00200642)
研究期間 (年度) 1999 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード癌悪液質 / 脳内サイトカイン / 強制栄養 / 中枢神経 / 悪性腫瘍 / サイトカイン / 強性栄養 / アミノ酸代謝 / 腫瘍転移 / 腫瘍増殖 / 糖代謝 / 担癌マウス / 経腸栄養 / 悪液質
研究概要

癌悪液質には脳内サイトカインの産生が関与するという報告があるが,本研究の目的は,担癌生体において脳におけるTNFaとIL-1bのmRNA発現が亢進するか否かと,強制栄養を行うことによって担癌生体における脳ならびに諸臓器のTNFaとIL-1bのmRNA発現が影響を受けるか否かを解明することである.C57BL/6マウスを用い,Ehrlich's ascites tumor cellを背部皮下に移植する担癌モデルを作成.担癌群と非担癌群を各々自由経口摂取群と強制経腸栄養群に分けて検討した.食事摂取量と体重増加は,腫瘍移植後3週目に共に担癌群で有意に非担癌群より減少した.強制栄養を行っても担癌による体重増加の減少は抑制できなかった.脳におけるTNFaとIL-1bのmRNA発現は,腫瘍重量が0.5±0.03gと非常に小さい時期である腫瘍移植後3週目に既に2倍量の発現を示し,4週目には6〜7倍量の発現を示していた.一方,肝,脾,骨格筋,空腸といった諸臓器では,腫瘍移植後3週目に有意な増加はなく,4週目になってようやく2〜4倍量の発現増加を示したに過ぎなかった.血中のTNFaとIL-1bも測定したが,血中でも移植後4週目に増加を示していた.以上の結果から,サイトカインの発現の見地に立ってみると,担癌の状態を末梢諸臓器よりいち早く脳において認識されていることが判明し,これらの発現が血中ならびに末梢諸臓器のサイトカインの発現に影響を及ぼし,ひいては癌悪液質の状態を引き起こす可能性が示唆された.また,強制栄養はこれらのサイトカイン発現には影響を及ぼすことなく,かつ,担癌生体の体重増加にも寄与せず,さらに,自由摂取群よりも腫瘍の増大が著しかったことから,担癌患者への強制栄養は注意を要することが判明した.今後の癌悪液質治療への展望として,脳内サイトカインの制御が重要な位置をなす可能性が考えられた研究結果である.

報告書

(5件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kunitoshi Ozaki, Shogo Yoshida, Nobuya Ishibashi, Hideki Kamei, Tatsuya Muraoka, Kazuo Shirouzu: "Effect of Tumor Weight and Tube Feeding on TNF-α and IL-1β mRNA Expression in the Brain of Mice"Journal of Parenteral and Enteral Nutrition. 125. 317-322 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kunihiro Ozaki, Shogo Yoshida, Nobuya Ishibashi, Hideki Kamei, Tatsuya Muraoka, Kazuo Shirouzu: "Effect of Tumor Weight and Tube Feeding on TNF-α and IL-1β mRNA Expression in the Brain of Mice"Journal of Parenteral and Enteral Nutrition. Vol.25, No 6. 317-322 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kunihiro Ozaki: "Effect of Tumor Weight and Tube Feeding on TN^-_H-αand IL-1B mRNA Expression in the Brain of Mice"Journal of Parenteral and Enteral Nutrition. 25・6. 317-322 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Ozaki K, Yoshida S et al.: "Effect of tumor weight and Tube feeding on TNF-α and IL-1β mRNA expression en the brain of mice"Journal of Parent, and Znt, Nutr.. 25. 317-322 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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