研究概要 |
1.肺移植における急性拒絶(Brown Norway to Lewis rat)with and without immunosuppressionのmodelを作成した.肺移植術後5,7,14,28日後にratを犠牲死させて血清IL6,IFN-γTGF-β HGFを測定,免疫組織学染色によるHGF, cMET, TGF-β,発現との関連性の検討を試みた.しかしながらrat肺移植modelを用いたOB,繊維化に至る肺病変の動物modelは確立されていない点からrat肺移植急性期,亜急性期における移植肺組織におけるcytokineとHGFの発現,HGF遺伝子治療の効果等を含めて有意なDataとしてまとめる段階には至らなかった.2.HVJ-liposome法による経気管的に移植肺への反復遺伝子導入の効果と肺内の分布,肺移植時に肺動脈から前潅流法を利用して投与する方法で導入効率を評価した.気管からの遺伝子導入法では、頻回に導入を行うことにより気道上皮への導入効率は増加した。血管内皮への導入効率は肺動脈からの導入法のほうが導入効率が優れている結果を得た.3.肺全摘を施行した幼若犬にて残存肺の再生をmorphometryにより検討した.HGFの肺切除後の代償性再生における効果を検討した.肺切除miceでの残存肺におけるHGF, cMETの発現は3日目にpeakに達し上皮細胞のDNA合成(BudU染色)は5日目にpeakに達した.抗HGF抗体投与により残存肺上皮細胞のDNA合成は有意に抑制され,またrecombinant HGF投与によりDNA合成は有意に亢進した.
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