研究課題/領域番号 |
11671402
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 明治鍼灸大学 |
研究代表者 |
田中 忠蔵 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 教授 (80163541)
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研究分担者 |
青木 伊知男 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 助手 (10319519)
梅田 雅宏 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 講師 (60223608)
恵飛須 俊彦 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 助教授 (40278510)
福永 雅喜 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 助手 (40330047)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | fMRI / spiral scan / cerebral perfusion / Mnイオン / AIM / penumbra / brain activation / event related fMRI / perfusion MRI / SMA |
研究概要 |
本研究は、従来のエコープラナー(EPI)法に比べて信号の採取が容易に行え、従って3次元超高速測定法が現実となる3次元スパイラルスキャン(spiral scan)法を改良し、fMRI(脳機能画像)に応用した。また、基礎的検討としてAIM(activity induced manganese dependent MRI)法を用いて、新しい脳機能画像法を確立し、これらを用いて脳神経疾患の解析行った。1.臨床研究は、3次元スパイラルスキャン法を用いて、1)全脳を対象としたfMRIを可能とした。さらには、2)脳賦活の変化の時間的経過が検討できるsingle task fMRIを行い、3)鍼灸刺激や感覚刺激における補足運動野の賦活を、運動準備を行った際の補足運動野の賦活を比較して、4)感覚刺激と運動準備では、補足運動野周囲の賦活領域が異なることを明らかにした。5)これらのfMRIの統計学的処理にはSPMソフトウェアが適していることを報告した。また、スピンラベリングによる脳潅流画像では、6)4スライスのマルチスライス脳潅流画像を可能としたが、この方法ではS/N比がきわめて不良であり、BOLD法との比較が充分には行えなかった。2.実験MR装置(4.7T)にて、神経興奮に伴うカルシウムの細胞内流入をマンガン(Mn)に置き換え、細胞内に流入したMnを造影剤として用いる新しい脳機能画像法(AIM法)の検討を行い、1)AIM法の適切な測定条件を報告した。さらに、2)特異的に神経の興奮画像が得られるDAIM(Dynamic AIM)法を開発し、3)ラットの前肢に加えた電気刺激による脳賦活画像が得られた。この際、4)感覚野は柱状に賦活され、感覚の賦活単位が検出できる可能性が示唆された。一方、MCAOモデルの検討では、5)超急性期の拡散強調画像で検出できる虚血病巣の一部にMnで造影される領域が見られ、これが虚血のコアと考えられた。この方法は、コアとpenumbraの検出に有用であると考えられた。
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