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腱組織修復とその促進に関する基礎的研究―細胞増殖因子発現の解明と局所投与による修復促進―

研究課題

研究課題/領域番号 11671436
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 整形外科学
研究機関広島大学

研究代表者

望月 由  広島大学, 医学部, 助手 (10284192)

研究分担者 出家 正隆  広島大学, 医学部・附属病院, 医員
杉田 孝  広島大学, 医学部, 助教授 (40235883)
研究期間 (年度) 1999 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード腱 / 再生 / 細胞増殖因子 / 組織修復
研究概要

近年、細胞工学の進歩により組織再生の研究が盛んに行われている。腱組織は豊富なコラーゲン線維からなる強靭な結合組織であるが、血流は豊富ではなく、治癒過程もいまだ完全に解明されてはいない。我々は腱組織修復を人為的にコントロールして再生を促進するために細胞増殖因子に注目している。本研究においては、まず腱の治癒過程において損傷部に集積する細胞および細胞増殖因子の由来、発現時期、その役割を免疫染色とin situ hybridizationを用いて明らかにし、その相互作用を明らかにする。
今年度は腱損傷部位におけるTGF-βおよびFGF、type collagenとtype collagenの発現とその時期を解析した。ラットアキレス腱を用いて、TGF-βおよびFGF、type collagenとtype collagenの発現時期について免疫染色を用いて解析した。その結果、TGF-βは術後1週から2週で最大の発現を示し、引き続いてFGFの発現が最大となった。また、同時期にtype collagenの発現が最大となり、引き続きtype collagenが最大の発現を示した。
以上の結果をふまえて、生体内での各細胞増殖因子の至適濃度や至適投与部位、そして至適投与方法を確立する必要があると考えられる。また、担体としてコラーゲンやゼラチンなどが報告されているが、我々の開発しているリポソームは新しいDrug Delivery Systemとして注目されており、全身投与のみならず、サイトカインを局所に投与する方法としても有用であると思われる。また腱の修復方法が縫合糸に頼っている現状を考えると、縫合糸に細胞増殖因子が包埋されて、修復部分に作用することが最も理想的と考えられる。これらの手法の比較検討により、腱組織修復における至適細胞増殖因子を至適濃度で局所に投与する方法を開発する。本研究により、腱縫合後の修復過程が短縮され、早期のリハビリテーションが可能となり、患者の機能的予後を大きく改善することができると考えている。

報告書

(4件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 望月由: "Platelet-Derived Growth Factorによる腱組織修復に関する実験的研究"中部日本整形・災害外科学会雑誌. 42. 177-178 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 望月由: "損傷腱修復過程における癒着発生の機序に関する実験的研究"中部日本整形外科災害外科学会雑誌. 42. 175-176 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 望月由: "腱組織修復におけるPlatelet-Derived Growth Factorの意義に関する実験的研究-第2報-"日本整形外科学会誌. 73巻8号. S-1862 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 望月由: "腱組織修復に関する実験的研究-血小板由来増殖因子(PDGF)の作用について"広大医誌. 48巻1号. 1-16 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 望月由: "損傷腱修復過程における癒着発生の機序に関する実験的研究-TGFβ-1及びbFGFの発現について-"日本整形外科学会誌. 73巻8号. S-1862 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 望月由: "損傷腱組織修復における瘢痕組織形成の機序に関する実験的研究"広大医誌. 48巻1号. 37-51 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 望月由: "腱板修復に関する実験的研究-腱板の自己治癒能力および修復機転における腱峰下滑液包の役割について-"肩関節. 24巻3号. 309-312 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 望月由: "腱板の自己治癒能力および修復機転における肩峰下滑液包の役割について-器官培養系を用いて-"日本整形外科学会誌. 74巻2号. S-197 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 望月由: "損傷腱板の修復能力と修復機転における肩峰下滑液包の役割について-器官培養系を用いた実験的研究-"中部日本整形・災害外科学会誌. 43巻5号. 97-98 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 望月由: "損傷腱板の修復機転に関する実験的研究-動物モデル(ラット)を用いて-"日本整形外科学会誌. 74巻8号. S-1576 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 重信隆史: "Platelet-Derived Growth Factorによる腱組織修復に関する実験的研究"中部日本整形・災害外科学会雑誌. 42. 177-178 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木修身: "損傷腱修復過程における癒着発生の機序に関する実験的研究"中部日本整形外科災害外科学会雑誌. 42. 175-176 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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