研究課題/領域番号 |
11671437
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
安永 裕司 広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (40253075)
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研究分担者 |
新飯田 俊平 広島大学, 歯学部, 助手 (10137630)
藤本 吉範 広島大学, 医学部・附属病院, 講師 (30199377)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | M-CSF / op / opマウス / 骨吸収 / HDP粒子 / マクロファージ / 線維芽細胞 / osteolysis |
研究概要 |
M-CSF活性を持たないop/opマウスとM-CSF活性を持つ同腹子正常マウス(+/-?マウス)を用いてHDP誘発性の骨吸収に関する比較検討を行った。 この2群のマウスの頭頂骨に骨穴を作成し、高分子ポリエチレン粒子(HDP、直径10um以下)を移植した。一定期間後、移植部位を摘出し、H.E染色による形態観察、F4/80ならびにMac2抗マウスマクロファージ抗体および酒石酸耐性酸性フォスファターゼ(TRAP)によるマクロファージと破骨細胞の同定ならびに透過型電子顕微鏡観察をおこなった。H.E染色では正常マウス、op/opマウスともHDPを取り込んだ単核細胞が多数認められた。F4/80、Mac2抗体染色ならびにTRAP染色を見ると、正常マウスではいずれも陽性を示した。(ただし、TRAP陽性細胞は極少数)op/opマウスでは、Mac2抗体染色は陽性であったが、F4/80抗体染色、TRAP染色ともに陽性細胞は認められなかった。電子顕微鏡観察では、HDPを取り込んだ細胞は明らかに線維芽細胞の形態的特徴を示していた。また正常マウスでは、マクロファージによるHDPの取り込みも観察できた。 今回の検討から、HDPを取り込んだ細胞はマクロファージだけでなく、線維芽細胞も重要な役割を果たしていることが示唆された。またHDPを取り込んだ単核のTRAP陽性細胞が観察されたが、破骨細胞あるいは前破骨細胞に貪食機能があるという報告はなく、骨吸収における破骨細胞の役割を考える上で新たな知見である。
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