研究課題/領域番号 |
11671442
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
谷 俊一 高知医科大学, 医学部, 助教授 (90136250)
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研究分担者 |
為貞 建臣 徳島大学, 工学部, 教授 (60035615)
谷口 愼一郎 (谷口 慎一郎) 高知医科大学, 医学部, 助手 (00304676)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 腰部脊柱管狭窄症 / 神経根障害 / 電気診断 / 馬尾神経誘発電位 / 衝突法 / 急速回復プリアンプ |
研究概要 |
腰仙部単一神経根障害モデルにおいて、従来の末梢神経刺激による馬尾神経活動電位を用いた障害高位診断法が、collision法の併用によって診断感度が高められることを証明するために動物実験をデザインした。本実験では、L-5単一神経根障害モデルにおいて、末梢神経(坐骨神経)を刺激した場合(group1)、L-5神経根を刺激した場合(group2)、坐骨神経とL-6神経根を同時に刺激した場合(group3)について硬膜外記録の誘発電位の変化を比較した。その結果、collision法を用いたgroup3ではL-5神経根刺激のgroup2と同程度の変化を示し、坐骨神経刺激のgroup1よりも有意に大きな変化を示した。すなわち、単一神経根障害の臨床検査において単一障害神経根刺激が現実に困難な場合、collision法がそれに代わる方法となり得ることが示された。 臨床例にcollision法を応用するために急速回復プリアンプの開発を試みた。 このアンプは、通常、筋電計の入力を短絡しておき、電気刺激信号が消滅した後、短絡を開放し誘発電位を測定するものである。プリント基板は漏れ電流や高周波特性に優れたガラスエポキシを用い、微小信号を外部雑音よりシールドするため、厚さ3mmの継ぎ目のないアルミ鋳造のケースに入れ、それをさらに1mm厚のアルミケース入れ二重にシールドを施した。記録電極より得られた誘発電位はバッファアンプ1を通りフォトカプラスイッチがONのとき誘発電位はバッファアンプ2に印加され、バッファアンプ2により筋電計の入力端子に誘発電位が印加される。開発された急速回復プリアンプを市販されている筋電計に接続することにより、記録電極近傍の電気刺激によるアーチファクトを最小限にし、微小な誘発電位の記録ができる可能性が明らかとなった。
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