研究課題/領域番号 |
11671452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
多比良 克巳 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (00312322)
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研究分担者 |
斎木 都夫 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (40215520)
都築 暢之 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10049794)
堀江 俊裕 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (10275901)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 脊椎損傷 / 末梢神経 / 軸索再生 / 神経移植 / 軸索環境 / 脊髄損傷 / 神経再生 |
研究概要 |
1.実験方法:生後8〜10週齢のラットを、下位胸椎レベルで脊髄との連続性を保ったまま片側の肋間神経を2から3cm剥離し、遠位部で切離した。これより尾側の胸腰椎移行部で脊髄を展開し、採取した肋間神経と同側の脊髄半分を切離し半側脊髄損傷とし、脊髄切離部へ採取した肋間神経の断端を埋め込んだ。神経埋め込み術後3週、6週、3ヶ月で以下の項目につき検討した。(1)肉眼的観察による患肢の運動の有無(2)電気生理学的検討 移植した肋間神経を展開し電気刺激し、患側大腿部の伸筋・屈筋の誘発筋電図をとった。(3)病理組織学的検討 移植神経と脊髄を一塊として採取し、標本を連続切片とし、H-E染色・Nissl染色・K-B染色・鍍銀法・酵素抗体法によるS-100タンパクの染色を施行した。 2.実験結果:(1)患肢の肉眼的観察 患側の後肢は術後には弛緩性の麻痺を呈し、各観察時期において明らかな自動運動は認めらなかった。また6週・3ヶ月では拘縮を認めた。患肢の神経の回復と考えられるような所見は見られなかった。(2)電気生理学的観察肋間神経を展開し電気刺激装置で刺激した患側下肢の伸筋、屈筋から針電極により筋電図の導出を試みたが、筋電位は導出できなかった。(3)病理組織学的検討 移行した肋間神経は軽度の変性像を示した。また神経の断端部付近では神経腫様の所見と線維性肉芽の侵入を認めた。また脊髄は損傷による神経細胞の脱落や変性像が見られた。しかし、いずれの時期、標本でも肋間神経の明らかな脊髄内への軸索の伸長は認められなかった。 3.結果:健常なる末梢神経として脊髄との連続性を保った肋間神経を脊髄へ埋め込み、神経支配の再建を試みたが、今回の実験では肋間神経の脊髄への伸長は認められなかった。損傷脊髄への末梢神経の伸長による神経機能の回復は難しいと考えられた。
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