研究課題/領域番号 |
11671455
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
矢部 啓夫 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70119030)
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研究分担者 |
森岡 秀夫 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10230096)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | Cartilage / Shark / Angiogenesis / Plasminogen / Endothelial cell / Plasminogen Activator Inhibitor / Plasminogen Activator / Anti-angiogenesis / Plasminogen activator / Angiongeesis / Plasminogen activator inhibitor / Anti-tumor activity / Anti-angiogenesis activity / Shark cartilage(サメ軟骨) / Urokinase(ウロキナーゼ) / Anti-tumor(抗腫瘍) / Shark Cartilage / Anti-tumor Substance / Urokinase-type Plasminogen Activator / Extracellular Matrix Degradation |
研究概要 |
サメ軟骨由来plasminogen activator inhibitor(CD-PAI)の精製及びその生理活性を明らかにするため研究を行った。平成11年度にはサメ軟骨組織より1Mグアニジウム塩酸及びgel chromatography・affinity chromatographyにより、上記物質を部分精製することに成功した。平成12年度には、この部分糖製品を材料としポリクローナル抗体を作製することを試みたが、ウサギで免疫して得られた抗体の特異性は十分に高いとはいえず、抗体を用いたchromatographyによる、蛋白の精製率は低く、完全に精製するためには他の蛋白のcontaminationを除去する必要が生じた。そこで平成13年度は、この部分精製された蛋白のin vivoの生理活性の検討と、本蛋白のアミノ酸配列の解析を行うために、HPLC chromatographyによる更なる精製を並行して行った。まず、生理活性解明のための実験系はB16 melanomaとC57BLマウスによるbioassayとCAM法による血管新生阻害活性の測定系を使用した。この結果、部分精製されたCD-PAIはin vivoで、マウスに移植されたB16 melanomaの増殖を、有意に抑制しさらにCAM法で、B16 melanomaによって誘導される血管新生を阻害することができた。この実験結果から、CD-PAIはin vivoで抗腫瘍活性を示し、このメカニズムは血管新生の阻害による可能性が示唆された。次に、CD-PAIの血管内皮細胞(HUVEC)および腫瘍細胞に対するin vitroでの影響を検討した。本蛋白は、HUVECの増殖には影響を与えなかったが、HUVECの遊走を阻害した。また、腫瘍細胞に関しても同様の結果が得られた。以上より、サメ軟骨由来CD-PAIは腫瘍細胞や血管内皮細胞の浸潤や遊走を阻害し、腫瘍の増殖を抑制すると考えられた。現在尚、アミノ酸配列の解析は進行中である。
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