研究課題/領域番号 |
11671475
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
加藤 正人 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (50169520)
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研究分担者 |
松岡 博 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (40302111)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | アポトーシス / programmed cell death / 吸入麻酔薬 |
研究概要 |
本研究の目的は以下の2点に要約できる。 1)揮発性吸入麻酔薬は、ヒト末梢血単核細胞にアポトーシスを誘導するか? 2)この揮発性吸入麻酔薬によるヒト末梢血単核細胞の直接的アポトーシス誘導作用は吸入麻酔薬の種類により、差異が認められるか? これら2点を明らかにして吸入麻酔薬の免疫抑制作用の根本的機序を解明する。 結果:(1)揮発性吸入麻酔薬イソフルランによるヒト末梢血単核細胞のアポトーシス誘導に関する定性的実験-イソフルランはヒト末梢血単核細胞のアポトーシスを用量依存性に誘導する。 (2)揮発性吸入麻酔薬セボフルランによるヒト末梢血単核細胞のアポトーシス誘導に関する定性的実験-高濃度セボフルラン(2.OMAC)はヒト末梢血単核細胞にアポトーシスを誘導する。これらのアポトーシスに、Fasリガンドの関与する可能性については否定的な結果が得られた。 結論:揮発性吸入麻酔薬イソフルランとセボフルランは、ヒト末梢血単核細胞のアポトーシスを誘導依存性に誘導する。またイソフルランはセボフルランに比較してアポトーシス誘導の程度が強いと考えられる。揮発性吸入麻酔薬によるヒト末梢血単核細胞のアポトーシス誘導が術後の免疫抑制の一因となる可能性が示唆された。
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