研究課題/領域番号 |
11671476
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
西川 俊昭 秋田大学, 医学部, 教授 (50156048)
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研究分担者 |
木村 哲 秋田大学, 医学部, 助手 (00312702)
田中 誠 秋田大学, 医学部, 助教授 (50236634)
長崎 剛 秋田大学, 医学部, 助手 (60292380)
合谷木 徹 秋田大学, 医学部, 助手 (30302277)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
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キーワード | 前脳虚血 / α2アゴニスト / デキサイデトミジン / 低体温 / グルタミン酸 / ノルエピネフリン / 海馬CA1 / 線条体 / デキサメデトミジン / 脳保護 / 低体温療法 |
研究概要 |
ラット一過性脳虚血モデルを用いてα2アゴニスト(デキサメデトミジン:以下Dex)と軽度低体温併用療法の脳保護効果を、神経学的及び組織学的所見(平成11年度)、脳内グルタミン酸遊離(平成12年度)、脳内ノルエピネフリン遊離(平成13年度)の見地から検討した。ハロタン麻酔下の雄Sprague-Dawleyラット(300-400g)の内頸静脈(脱血用)および尾動脈(血圧測定用)にカテーテルを留置した。ラットを対照(C)群(側頭筋温37.5℃+生理食塩水1ml/kg)、Dex(D)群(37.5℃+Dex3μg/kg)、低体温(H)群(35℃+生理食塩水1ml/kg)、Dex+低体温(DH)群(35℃+Dex3μg/kg)の4群に分け、それぞれ生理食塩水またはDexを脳虚血30分前に皮下注した。脱血による低血圧(収縮期血圧45-50mmHg)および両側頸動脈閉塞により前脳虚血状態(平坦脳波)とし、10分後、頸動脈閉塞解除および返血により再灌流を行った。【平成11年度】虚血1週間後の神経学的所見ではDH群がD群より有意に障害が軽度であった。海馬CA1生存細胞数はH群がC群より有意に多かったが、D、DH群はC群と差がなかった。【平成12年度】横軸に時間、縦軸にマイクロダイアリシスにより測定した海馬CA1グルタミン酸濃度をとったグラフにおける虚血中のarea under the curveは、H群がDH群より有意に小さかった。【平成13年度】虚血開始前値に対する虚血後の線条体ノルエピネフリン濃度上昇率は、H群が他の3群より有意に低かった。【結論】一過性前脳虚血に対する軽度低体温の脳保護作用がDexの併用により減弱することが示された。軽度低体温の一過性前脳虚血後の脳内グルタミン酸およびノルエピネフリン遊離抑制作用が、Dex併用により減弱することがその機序として示唆された。
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