研究課題/領域番号 |
11671509
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
坂梨 祐司 熊本大学, 医学部, 助手 (30274707)
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研究分担者 |
岡本 泰介 熊本大学, 医学部, 助手 (90191957)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 急性肺傷害 / ECLA / 肺胞洗浄 / CHDF / 体外式肺補助 / 肺洗浄 |
研究概要 |
オレイン酸による急性肺傷害モデルを用いて、体外式肺補助(Extracorporeal lung assist:ECLA)下の肺内液体充填法の効果および肺内液体充填に持続血液濾過透析(CHDF)を併用した場合の効果を検討した。雑種成犬を麻酔後、気管内挿管し人工換気を行った。オレイン酸0.15ml/kgを右房内に投与して急性肺傷害を作製した。右総頚静脈より脱血し、人工肺でガス交換後に右総頚動脈へ送血するV-AバイパスECLAを開始し、37℃に加温した乳酸加リンゲル液を気管内に注入して肺を完全に充填した。充填後4時間で排液して通常の人工呼吸を開始し、生体肺機能の回復をみてECLAを離脱した。さらに、陽圧人工換気から自発呼吸への移行をはかった。CHDF群ではECLA開始直後より血流量50ml/分、濾液量500ml/時間、透析液量400ml/時間、補液量100ml/時間の条件でCHDFを開始し、積極的な体液管理を行った。 4時間の肺内液体充填後、一時的に肺酸素化能が改善してすべてのイヌがおよそ4時間でECLAを離脱し通常の人工呼吸に移行できた。しかし、ECLA離脱後に肺酸素化能は急激に悪化し、自発呼吸へは移行できなかった。CHDFを併用すると、非併用群と比較して充填液排除後に肺酸素化能および肺-胸郭コンプライアンスの悪化が軽減されたが、ECLAを離脱すると急激に肺水腫をきたし人工換気からの離脱はできなかった。また、CHDF併用群では経時的な代謝性アシドーシスの進行が軽減され、尿量も維持される傾向にあった。 このように、急性肺傷害に対してECLA下肺内液体充填とCHDFを併用すると、ECLA離脱後の肺機能の維持に有用である可能性が示唆された。しかし、今回はECLA離脱後の肺血流増加により肺毛細血管から大量の浸出液をきたしたため、自発呼吸への移行はできなかった。充填液排除後にもっと長期間ECLAによる管理を行うことにより治療効果が向上すると考えられる。
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