研究課題/領域番号 |
11671534
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
深堀 能立 群馬大学, 医学部, 講師 (90199167)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 前立腺癌 / 再燃 / 予測 / 増殖因子 / FGF / FGFR / リアルタイム定量的PCR / 分子マーカー / 針生検 |
研究概要 |
今年度は、これまで蓄積してきた試料について、FGFR2IIIb、FGFR2IIIcの発現量をreal-time定量的PCR法で測定し、この発現性が前立腺癌の再燃にあたえる影響について検討した。 【方法】今回は、ホルモン療法が適応された前立腺癌新鮮例31例について、PSAをマーカーとする生化学的再燃をエンドポイントに採用して検討した。FGFR2IIIbのみ発現しているものを含め、FGFR2IIIb/FGFR2IIIcの比が0.5以上のものをb/c≧0.5群、FGFR2IIIcのみ発現しているものを含め、FGFR2IIIb/FGFR2IIIcの比が0.5未満のものをb/c<0.5群として、各群の非再燃期間の比較をKaplan-Meier法により行った。 【成績】b/c≧0.5群は14例、b/c<0.5群は17例であり、2年非再燃率はそれぞれ、71.4%(10/14例)、17.6%(3/17例)であった。3年非再燃率はそれぞれ、57.1%(8/14例)、5.9%(1/17例)であった。b/c≧0.5群、b/c<0.5群との問には、有意な差が認められた(Logrank test : p<0.01)。 【考察】予想どおりIIIb/IIIc ratioが小さい場合には早期に再燃してくることが判明したが、再燃時期についての検討では、FGFR2IIIb/FGFR2IIIc比と非再燃期間との間には有意な相関は認められず、FGFR2IIIb/FGFR2IIIc比は「分子生物学的再燃時期予測マーカー」とはなり得ないと判断された。FGFR2IIIb発現量と非再燃期間との間には有意な相関が認められ、工夫により「分子生物学的再燃時期予測マーカー」となりうる可能性も考えられた。 今後は、年齢・病期・Gleason Score等他の再燃予測因子の候補と比較評価する計画であり、現在進行中である。
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