研究課題/領域番号 |
11671540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
若月 俊二 新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (00311671)
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研究分担者 |
ビリム ウラジミール 新潟大学, 医学部, 外国人特別研究員
谷川 俊貴 新潟大学, 医学部・附属病院, 講師 (70236686)
冨田 善彦 新潟大学, 医学部, 助教授 (90237123)
VLADIMIR Bilim Faculty of Med. NIIGATA UNIVERSITY, Postdoctoral fellow
BILIM Vladimir 新潟大学, 医学部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | β-catenin / APC / PCR-SSCP / DNA direct sequencing / western-blotting / TCC / RCC / western blotting / β-カテニン |
研究概要 |
今回我々は泌尿器科癌におけるWntシグナル伝達系での遊離β-カテニンの制御に対するAxinとAPCへの作用について検討した。まず平成11年度は【泌尿器科癌におけるAxinおよびAPCの発現の検討】を行った。まず一般的に様々な癌腫における、β-カテニンの減弱、β-カテニン遺伝子のmutationはそのmalignant characterと関係する事実は知られている。そこで我々はPCR-SSCPとDNA direct sequencingを用い、移行上皮癌(TCC)・腎細胞癌(RCC)細胞株及び臨床的材料におけるβ-カテニンの3番exonでのgenetio alterationを検出した。臨床例での腎癌と転移性腎癌及び移行上皮癌症例の標本においてβ-カテニンの発現を検討した。さらにwestern blottingを用い、β-カテニンの発現を検討した。結果)β-cateninの発現を蛋白レベルで見ると膜上での染色性はRCCの15.5%、TCCの24.7%で減弱していた。それはRCCではそのstaging・リンパ節転移と、TCCではstagingと多発性と相関していた。しかし全体数が少なく、再発や生存率との相関はみられなかった(Clinical Cancer Research Vol.6,460-499,2000)。平成12年度は症例の蓄積により、β-cateninの発現と再発や生存率との相関を検討中であり、さらには正常β-cateninの発現低下によってRCCとTCCのmalignant characterやtumor progressionが引き起こされる可能性について検討を重ねていく予定である。
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