研究課題/領域番号 |
11671597
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉川 裕之 東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (40158415)
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研究分担者 |
松本 光司 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30302714)
八杉 利治 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (20251267)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ヒトパピローマウィルス(HPV) / variant / CIN / 子宮頚癌 / L2 / 中和抗体 / E6 / E7 / ヒトパピローマウイルス(HPV) / VLP / DNAワクチン / Variant |
研究概要 |
1.子宮頚癌においてE6、E7発現はHPV型に依らず普遍的に存在し、CINにおいてもE6発現は同様だが、E7発現はCINI/IIに比べ、CINIIIで頻度が高いことを示した。E7発現はCIN進展のリスク因子である可能性がある。 2.HPV16E6領域でのvariantの頻度はCINI-IIIに比べ、子宮頸癌で有意に高率であった(65%vs.88%,P=0.01)。HPV16 E6 variantがCIN進展の危険因子である可能性が示された。また、variantはprototypeに比べ、有意に病変のCIN消失が起こりにくかった(P=0.048)。 3.HPV16型L2蛋白質のアミノ酸108-120領域のアミノ酸配列をもつ合成ペプチドを2週間隔で2回Balb/cマウスに経鼻接種した。4週後から、血中IgG及び膣洗浄液中のIgAに特異抗体が認められ、12週でも検出できた。経鼻接種によって、中和エピトープに結合する抗体を誘導されることを示した。 4.HPV16L2蛋白質のアミノ酸108〜120領域(粘膜型HPVに共通)を付加したGFPはHeLa、SiHa、CaSki等の子宮頸癌由来細胞の表面に結合し、さらに細胞内部に侵入することが判った。この機能はHPVが細胞吸着、侵入するために必要で、それを抗体の結合で阻害することが抗L2抗体による感染阻止機構であると推定し、この領域に結合するIgA及びIgG抗体をヒトに誘導し複数の型HPVに有効なワクチンの開発を目指している。
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